2012年07月01日

Father's Day

降り注ぐ太陽と雨の恵みを受け植物がぐんぐん伸びるこの季節。
すかすかだったバルコニーも、俄然、混雑の様相を呈してきた。
古い葉、病んだ葉、傷んだ葉を取り除き、薬剤散布する。
光合成を促進する活力剤を散布し、堆肥を与える。
株の成長を見ながら摘蕾し、枝を整理する。
雑草を抜く。
出どまりの芽を摘む。
植物の世話をしていると、根から水を吸い上げ、空に向かってぐっと枝葉を伸ばし、蕾を膨らませていく、その生命活動を感じられるような気になる。

薄曇りの一日だった。
夕方、不思議なほど美しい一瞬が庭に訪れた。
桃色がかった淡い光がバルコニーを包む。

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空と植物と私しかいない世界。

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空が遠いような、すごく近いような、遠近感のなくなった世界。

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花が、葉が、枝が、くっきりと浮き上がる。

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アフリカスター
もっと青味の強いバラもあるが、端麗な面差しが素晴らしい。

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どの角度から見ても美しい。

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黒真珠
タヒチフェチなら一度は育ててみなくてはならないと思っていた。
夏なので赤みが強いが、ベルベットのしっかりした花弁で陽光にも焼けず花持ちもいい。
黒味が増す秋の花が楽しみだ。

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マダム・ピエール・ユーレ
古花らしい華やかさと豊かな香り。

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エウレカ
お気に入りの公園のイングリッシュガーデンコーナーで一目ぼれした。
まるで太陽が結実したかのような輝き。

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コルデスのミニバラで品種名はわからない。
しっかりした枝ぶり、大きめの花。
コルデスのミニバラらしい華やかさを持っている。

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ブッドレア”ブラック・ナイト”
名の通り素晴らしく深い紫色の花。

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エヴリン
イングリッシュローズはいつも笑っているように思える。

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ジュビリー・セレブレーション
甘く輝くような色の妙。
女王陛下を称える名をつけたオースチン氏の気持ちがよくわかる。

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アイ・アム・レディQ
昨年は咲かなかった。

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今年は鈴なりにかわいい花を咲かせている。

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風をはらんでふわり、ふわりと揺れている。
風のメロディーを奏でているようだ。

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ヒューケラ”クリーム・ブリュレ”
カラーリーフが好きだ。
花には持ちえない葉独特のクールな美しさ。

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スノー・シャワー
石鹸のような香りでバラとしては珍しいと思う。
つややかな小さい葉とクリーピングする枝、房咲きになる純白の花。
すべてのバランスが素晴らしい。
ミニバラの傑作だと思っている。

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エトワール・ヴァイオレット
空に何かを問いかけているようだ。

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アジサイ”スター・バースト”
八重咲きアナベル。
アナベルのようにまん丸くならず、花火が飛び散るような躍動感にあふれている。

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4年前、ダンナが「川の道」ハーフを完走したときゴールまで迎えに行った。
駅前の小洒落たガーデンカフェで買った西洋オダマキ。
今年は本当によく咲いている。

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クイーン・オブ・ホランド
爽やかな色とすっきりした花形が涼やかだ。

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プロスペリティ
トータルで素晴らしいバラ。
枝ぶりも葉も、クラシカルで香り豊かな花も、育てる者に喜びと満足を与えてくれる。

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エミリア・プラター
いつもたくさん咲いて初夏の庭を彩ってくれる。
今年は、ことのほか見事。

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スイート・シャリオット
ミニバラのしなやかさと可憐さを湛えている。
日影がよく似合う。

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エヴリンの蕾
小首をかしげてもの問いたげな表情。
うっすら開いたひとひらの花弁が開きかけた唇を思わせる。


陽も落ち部屋に入って灯りをつける。
アルが急に外廊下に向かって激しく吠え始めた。
お隣さんでも通ったのだろうと思ったがあまりにも執拗にほえるのでドアを開けて外を見せてやった。
誰もいない廊下を見て不審そうなアル。
ドアを閉めるとまたすぐ吠えだす。
もう一度、ドアの外を見せてやる。
誰もいない。
それでもドアを閉めるとまた吠えるので、面倒くさいから放っておいた。
直に疲れて眠ってしまった。
そこに飄々が帰ってきた。
「今日は父の日だったんですね」
ああ、そうだった。
ずっと世間の父の日フィーバーを辛い思いでしのいできたが、今日はそのことを全く思い出さなかった。
その時、「ああ、帰ってきたんだな」と思った。
自分が死んだことも気が付かないで野山でも走り回っていたのが、父の日くらい帰らないとまた私に怒られるとでも思ったのか。
いつもいつも走りに行ってしまって家にいない。
私との約束も忘れてレースに行ってしまう。
そんなやつとは二度と約束しない、どこにも一緒に行かない、私のダンスの発表会にも来るなと怒鳴りつけたことがある。
川の道の見送りにも行かないでおこうかと思っていた。
結局は見送りに行き、そこで私が撮った写真が遺影になった。
もし、私が行かなかったら・・・
何かが変わっていただろうか。

私は死後の存在を信じていない。
死んだらそれっきりだと思っている。
けれど、帰ってきたのだと思うと不思議と心が満たされた。
心の中にあの桃色がかった淡い世界が広がる。
自分が行こうとしているところがわかったような気がした。
気のせいでも、思い込みでも、なんでもかまわない。
今は、自分に少しだけ嘘をついてもいいだろう。
死んだあとのことなど、どうせ誰にもわからないのだから。

その夜は、いつもより身ぎれいにして髪にモノイをたっぷり塗って寝た。




posted by とんべり at 19:00| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月20日

嵐の夜に

今日はダンスレッスンのある日だったが、台風接近に伴い最大風速35メートルになると聞き、行くのを断念した。

新しく配置したアーチやフェンスがはたしてどれくらいの強風に耐えられるものか、実績がないので非常に心配だ。
枝が折れようが、葉がちぎれ飛ぼうが、また育てればよいだけのこと。
けれど、万が一にも何かが落下したら・・・
5階の吹きさらしにアーチやら何やらがあるのは階下の人からしたらとても怖いことだと思う。
ベランダ・ガーデナーとして、安全は最低限のマナーだ。

台風が首都圏直撃の可能性があると知って、二日前からせっせと強風対策をしていた。
が、一番風の強い時に外に出てみないと風の本当の威力はわからない。
レインコートを着込み防水ライトを手に嵐の中に突入した。

いつも思うことだが、私は自然を甘く見ている。
牙をむいたとき、改めてその怖さと力を思い出す。
怖い。
すごい風だ。
南向きのベランダから西向きのバルコニーに出るコーナーで体が一瞬浮いた。
レインコートが頭までめくれ上がる。
アーチは激しく揺れ動いてこのままでは危ない。
ロープを取り出し、暴れまわる端っこを懸命に手繰りながらアーチをツルバラや柵にぐるぐる結わえつける。
一番懸念していたコーナーのフェンスは、今にも吹っ飛びそうだ。
丹精したクレマチスのつるをひきちぎり、つるバラの新芽にお構いなくフェンスとアーチごと倒した。
とても立っていられない。
しゃがみながら、風の強弱を図りながらの必死の作業。
這いながら屋内に逃げ込む。
あとできることと言えば、風が収まるまでアーチを支え続けることだけだ。
そうしてやり過ごしたこともあるが、明日は午前から仕事がある。
そろそろ薬を飲んで休まないと明日起きられなくなる。
どうか、どうか耐えきってくれ・・・

台風が来るといつも植物に済まない気持ちでいっぱいになる。
私のわがままのせいでこんなところに植えられて、私が屋内でぬくぬくしている間も植物たちはあの暴風の中、必死に耐えている。
人間の傲慢さをつくづく感じる。
犬を飼う。
長い時間、留守番させる。
外に出るときは紐につなぐ。
猫を飼う。
家の中に閉じ込めっぱなし。

私は業でいっぱいの悲しい人間そのものだ。
でも、植物を愛している。
アルもティアもノイも私の大事な大事な宝だ。
私の業をどうか許してほしい・・・
posted by とんべり at 00:29| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

モー・ザ・ローン

お気に入りの芝生だが、買ってしばらくたつと何やらでこぼこしてきた。
妙に茂っているところもあれば、出っ張っているところもある。
やはり芝刈りなるものをしなければならないようだ。

畳2畳ほどなのでキッチンばさみで刈り込み始めた。
ところが、やりだして気が付いたことなのだが、これは実に大変な作業である!
バリカンを使わずはさみで畳2畳分をスポーツ刈りにするところを想像してほしい。
これはたまらんっ
あっという間に手が腱鞘炎っぽくなった。。。

どうしたって芝刈り機がいる。
イングリッシュガーデンをなめていた。
「つるバラ、クレマチスなんてちょろいもんだ」(決してそんなことはありません、ただの強がりです)と思っていたが、芝生という伏兵、最大の難敵が地味に潜んでいようとは・・・
芝生を作るには100年かかるというが、確かに美しい芝生を作ろうと思ったらそれくらい軽くかかりそうだ。
イギリス・ガーデナーの苦労と誇りが感じられる言葉だと思いつつザクザク芝を刈る。
もう腕が限界だ!
今日はイプのレッスンがあるというのに、こんな腕で打てるのか?

アメリカのことわざに「芝生を見ればその家庭がわかる」というものがあるそうで、ご近所さんにバカにされないようみなさんせっせと芝を刈る。
小学生の代表的なアルバイトにもなっている。
我が家は芝生はきれいになったが、そのおかげで部屋の中がとんでも汚部屋のままだ(汗)

イングリッシュ・ガーデン、恐るべし!

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posted by とんべり at 11:03| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月08日

リセット

私にとっての『庭』とは、こちらの記事で語っている通り。

この2月、マンションの大規模改修があり、ルーフバルコニーをリセットしなければならなくなった。

工事期間中はすべてを撤去しなければばらない。
植物を厳選して約2/3、100鉢弱に減らしたが、そのうち20鉢は樹やつるバラの植わった特大鉢だ。
これを5階のバルコニーからマンション1階の空きスペースに大移動。
置ききれなかった分は、近所のお友達に預かっていただいた。

撤去するのは植物だけではない。
ぐるりに張りめぐらせたトレリス、アーチ、オベリスク、木製物置、ガーデンテーブルセット、トレリス付ベンチ、一面に敷き詰めた石のデッキパネル。
このデッキパネルは、中古でマンションを買ったとき、前の居住者が残していったものである。
大変見栄えがよかったのだが、夏は熱を吸収して熱いことこの上ない。
打ち水しても一瞬で乾いてしまう。
改修の際には廃棄しようと思っていた。
トレリスも物置もベンチも腐ってきていたし、テーブルとイスは安物を買ったせいか脚が緩んでガタガタだったし、思い切って全部処分!
それの搬出入と廃棄にいくらかかるか工事の請負会社に問い合わせたら12万かかるという。
廃棄だけなら5万なのだが、搬出入のための人件費が高い。(まあ、妥当な金額ではあると思う)
植木屋さんではなく工事の従業員が運ぶのだろう。
扱いが雑なのではないかと心配だ。
それに、ダンナの思い出が詰まった大切な植物たちだ。
自分の手で運ばないでどうする。
ということで、植物の搬出入と物置その他の解体撤去は、全部、自分でやった。
飄々にも手伝わせたが、おばちゃんの私より筋力体力がない。
見かねて管理人さんが手伝ってくれたが、おじいちゃんなので無理がさせられない。
3月にハワイで開催されるダンス・コンペの練習は過酷を極め、仕事も年度末で気が狂うほど忙しかったが、なんとか2週間で片づけることができた。

GW前には足場もほぼなくなり、いよいよ搬入の開始である。
物がずいぶん減った分、運び入れは楽だったし、コツもつかんで作業がスムーズ。
愛用のマイ台車で外廊下まで運び上げ、屋内はブルーシートに乗せて引きずり、あとはバルコニーに移動。
大物植物は土を落として根を土嚢袋に包み、鉢は別に搬入。
植え替えもできて一挙両得だ。

ここまでも大変だったが、それからが、まだまだしんどい。
庭の設計のし直しだ。

うちのバルコニーで一番気にしなければならないことと言えば『強風』
周囲に大きい建物がなく見晴らしはよいのだが(富士山とスカイツリーが見える)、風を遮ってくれるものが何もない。
風よけとつるバラの誘因に木製トレリスを使っていたが、空気抵抗が激しいし、まめに塗りなおさないと傷みが早いし、かさばって重くてもうこりごりだ。
考えた末、村田バラ園で推奨販売しているオリジナルアーチをメインに使うことにした。
2本持使っているが、軽くて丈夫で造形の自由があって使い勝手がよい。
これを新たに6本購入。
固定用にフェンスも購入。
だが、今回は焦って大失敗!
アーチは2.5mの高さがあるのだが、うちはベランダだし設置物は高さ2mまでの制限がある。
注文する際に頼めばアーチの脚をカットして送ってくれるのだが、忘れてしまって、とんでもない長尺ものが大量に届いた。
エレベーターに入らない・・・
仕方なく、運送業者さんと一緒に5階まで階段で運び上げた。
お次は脚のカットである。
ホムセンでマジックソウという金属も切れる糸鋸をゲットしてきたのだが、けっこう時間がかかるしすぐに歯が鈍ってしまう。
歯を取り替えつつ、地道にカットしていく。
やれやれ・・・

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フェンスの風よけにはネットを使うことにした。
ホムセンにはぎょっとするようなブルーやグリーンのネットしか置いていなかったが、インターネットで「ベランダ風よけ君」というグレーの防風ネットを発見。
段違いの効果があるし、見た目もよい。
30%の遮光性もあるので強烈な西日も和らげてくれる。
インターネットは本当に便利だ。

で、床なのだが、グレーのウレタン塗装などという味気ないものになってしまい、見た目が非常によろしくない。
暑さ対策も兼ねウッドデッキパネルを敷くつもりでネットサーフィンしていたら、屋上緑化用芝生マットというものを発見した。
給水ポリマーを仕込んだマットに芝と土が乗っている30p角のパネルである。
なかなかのお値段だし、軽量化してあるものの水を含むとそれなりの重さなので、全面敷き詰めるのは難しい。
レジャーシートを広げてくつろげる程度の面積を芝生化し、あとはウッドデッキパネルを敷くことにした。
やはり芝生はよい!
座ったり寝転んだりするととてつもなく気持ちいいし、目にもたいへん心地よい。
わんにゃんも大喜びだ。
少々高い買い物だったが、奮発した価値はあると思う。

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物置は、かなり悩んだが、やはり見栄えを優先して木製を購入した。
前に使っていたものは屋根がアスファルトシングルだったのだが、アスファルトと木の間から水が浸入し、グズグズに腐ってしまった。
今回は屋根の木部の下に防水シートを仕込んだものを購入。
まめに塗りなおすことにしよう。

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IKEAで、ウィッカー編みのガーデンチェアが安く売られていたのでゲット。
安物の組み立て式金属製チェアは、もうたくさんだ。
脚はぐらつくし、夏は熱く冬は冷たく、とんでもなく座り心地が悪い。
椅子には特にこだわった。
ダンナが思わず帰ってきて座りたくなるような、そんな居心地のいい場所を作りたかった。

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これらの作業と並行して植物の手入れもしなくてはならない。
1年間放置したのと、狭い場所に詰め込んだのとで、植物が相当疲労している。
思い切って枝葉を落とし、小ざっぱりとさせた。
処分したコンパニオン・プランツも仕込みなおさなくてはならない。

時間があればバルコニーで働き、すっかりガテン焼けしてしまった。
5月末にダンス・イベントがあるのに、これはまずい!
あわてて日サロに駆け込む(笑)

これが現時点での庭の様子。
枝がスカスカだが、思い切って剪定したのがかえって良かったのか、勢いのある芽がぐんぐん伸びてきている。
来年の春には、きっと美しい姿を見せてくれるだろう。

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我ながらよくやったなと思う。
ダンス・コンペだ、イベントだ、仕事だ、なんだかんだといつもきりきり舞い。
医者は、もっとゆっくり過ごさないと病気は治らないというが、何もすることがないと考えるのは、ダンナがいなくなってしまったこと、もう帰ってこないこと・・・
私にはゆっくり過ごす時間など許されないことなのだろう。
動き回って動き回って、疲れ、やっとほんの少し腰を休める。

まだまだやることはあるが、今日はもうここまでにしておこう。
夏の夕べ、スカイツリーに沈んでいく夕日を一人見ながら、ビールでも飲むことにしようか。
窓から部屋をのぞけば、ダンナの遺影と遺骨がひっそり置いてあるのが見える。
posted by とんべり at 00:26| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月08日

秘密の花園

やっと夏らしくなった太陽の下、久々にガーデニングに精を出している。
忙しさにかまけて放置した庭は、もうぼろぼろ。
ガーデンは人を映す鏡。
世話する人間の心が荒れていき、そして庭も荒れていく。

忙しさ・・・と書いた。
だが、それだけではない。
庭にいるのが辛い。どうしようもなく辛い。
ダンナのお気に入りの椅子は、ガタも来ていたし、危ないから捨ててしまった。
でも、まだそこにいるような気がする。
すごくするのに、いないのが辛い。
庭はここにある。
私はここにいる。
なのに、ダンナはどこに行ってしまった。
ぬけるような青空を見上げて、どこかそこら辺から私のことを見ているのかと問う。

「秘密の花園」というイギリス児童文学の名著がある。

亡くなった奥さんが愛していた庭を見るのが辛くなり、庭の入口に鍵をかけ閉ざしてしまった男がいた。
彼には一人の息子コリンがいたのだが、召使に託して放りっぱなし。
息子は病弱に、わがままに育ち、「大人になる前に自分は死んでしまうんだ!」と泣き叫んでは召使たちを困らせていた。
そこへ、両親を亡くした、男の姪っ子メアリーが引き取られてくる。
彼女もまた、わがままで青白い、親を失ったことを悲しむことすらできない子供だった。
大人たちに放置されたメアリーは広大な屋敷をさすらううち、コマドリの導きで古びた鍵を見つける。
それは長年閉ざされていた庭の鍵だった。
彼女は内緒で荒れ果てた庭の手入れを始める。
屋敷の庭師の息子ディコン(肩にカラスをとまらせ、ポケットにはリスを入れ、子羊を抱いて、足元にキツネをはべらせているような少年だ!)、コリンも仲間に引き入れ、庭は見る見る美しさを取り戻し、子供たちは生気を取り戻していくのだった・・・

子供の時にそろえてもらった『少年少女 世界の名作』(世界文化社)という絵本シリーズの中の一作で読み、司修さんの挿絵も素晴らしく、とても気に入っていた。
一度は手放したのだが、7年ほど前にフリーマーケットでシリーズ丸ごと発見し、捨て値で買ってきた。

庭は人の心を映す鏡。
今の荒れ果てたいたたまれないほど見るのが辛い私の庭は、私の心そのものだ。
だが、ぼろぼろの庭でも強風や水切れに耐え、葉は枝にしがみつき、一輪、ぽつりと一輪、けなげに花が咲いている。
小さく干からびたひどい花だが、それは紛れもなく花。
植物は必死に生きようとしている。

私も生きようと思う。
いつか、この庭にあふれるほどのみずみずしさと豊かさを取り戻したい。
そしてまた、私も豊かさを取り戻せたなら・・・
そう思うのだ。

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posted by とんべり at 18:13| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月11日

雪と鳥

こんな雪の日は、鳥もねぐらにこもって出てこないのかと思ったら、朝から飯の催促が強烈である。

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↑憎まれ役のヒヨも今日は健気に見える(クリックで大きくなります)

野鳥が飛来するようになって3年。
だいぶ慣れたようで、窓から覗くは、鳴いて餌を催促するは、遠慮がない。
睡蓮鉢で水浴びもするし、窓のつい近くで餌もついばむし、ま、気兼ねがなくてけっこうなことである。
こんなに寒いとエネルギーの消耗が激しいだろうから、いつもよりたくさんリンゴを出してあげた。
千客万来、みな、がっついている。
リンゴが瞬く間に減っていく。
頭や羽根の上に乗った雪がいつまでも溶けずにいる。
断熱がバッチリのようだ。さすが天然ダウン(笑)

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↑一番人なれしているメジロ。いつも夫婦ペアでラブラブ来訪(クリックで大きくなります)

生きることはたいへんだが、野生は逞しい。

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↑(クリックで大きくなります)

また晴れる日もある。
posted by とんべり at 17:22| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月28日

ネムノキ“サマーチョコレート” 3年目の開花

黒い葉っぱにほれ込んで購入したネムノキ“サマーチョコレート”
通販で購入したのだが、結構なお値段の割には小さい苗が届いた。
今はどうか知らないが、当時は人気で高値だった。

3年目の今年・・・
貧弱だった苗もずいぶんと背が伸び、今では私と同じくらいの身長になった。
黒い葉をパラソルみたいに広げて、存在感抜群だ。
ひょっと見ると葉の間に緑のつぶつぶが見える。
今まで見たことないんだけど、これはひょっとしてつぼみ??
と思っていたら、ふわふわのピンクの花が咲いた。

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写真だとちょっと分かりにくいが、先がピンクで根本が白の可憐な花である。
短命で、一日くらいでボソッとぬけてしまう。
黒い葉っぱの中にぽっと浮き上がるように咲いていて、彩度の低い色合いが甘すぎずナイス♪
とんべりは花のことをすっかり忘れていたが、木は忘れない。
着実に成長して、時期が来るとちゃんと花を咲かせる。

剪定したバラの先には、次の花が咲く。
ばっさり切ったクレマには、新しいツルが伸びだしてくる。

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↑ピエール・ド・ロンサール
二番花だが、リッチに咲いている。

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↑スノーグース
ムスクの香りが爽やか

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↑グラミス・キャッスル
一番花はほとんどダメだったのだが、復活してきた。

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↑メアリーローズ
バロン・ジロー・ド・ランみたいに縁が白くぬけていて、大変に美しい。
何の拍子でこんな風になったのか・・・

水を吸い上げ、土を食い、日の光をエネルギーに変えて、次から次へと花を咲かせ、枝葉を伸ばす植物たち。
そのダイナミズムに圧倒される。
植物はすごい!
posted by とんべり at 11:37| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月11日

美女化け

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(クリックで拡大します)

このところずっと、ガーデニングにご無沙汰している。
幸い、寒いし雨が多いので、放置していても枯れたりしない。
今日は久々に良いお天気だったのでベランダに出てみた。
さすがに放置気味なので発育が悪いが、いつのまにやら葉っぱやつぼみが付いている。
ダンナが後ろで「こいつら健気だよな」と一言ぐさり。
放置母ですいません。。。

一鉢のクリローの前で、何気なく花をひっくり返してみた。
クリローはうつむいて咲くので、下から覗き込むか、ひっくり返すかしないと、花の御顔を拝むことができない。

「あれ?これってホワイト糸ピコになってない???」

ホワイト糸ピコ?
だったらエライことである!!
ホワイト糸ピコとは、まっ白い花に糸のように細いピンクの縁取りが入る珍しい品種だ。
クリローはバラと違って、親と同じ形質を作り出すには株分けするしかない。
つまり、一度に大量に作り出すことができない。
タネから育てると、親のどういう形質が現れてくるかは偶然任せになる。
そういう事情で、珍しい品種のクリローは、門外漢には理解不能の値段になるのだ。
特にホワイト糸ピコはその美しさから人気が高い。
いつぞや見かけたホワイト糸ピコは〇万円していた(笑

去年の11月くらいに、親がホワイト糸ピコだというチビ・クリロー(もちろん咲く保障なし)を2000円くらいで買ってきたのだが、咲いた所を見るとただの白のダブルだった。
それが、1年ちょっと前にホムセンで3500円くらいで買ってきたただのピンクのダブルが、いつの間にやら化けたようである。
買ったときの花の状態がこれ↓

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最初に見た時、ピコティーっぽいとは思ったが、明らかに「ホワイト」ではない。
第一、そんな良いもの、ナーサリーで見つけ次第選別して、ホムセンのラインなんかには乗っけたりしない。
それがどうなっていたかというと↓

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色が薄くなるのは、日照不足や栄養不足が原因だから、雨がちな天候やとんべりの放置ガーデニングが、返っていい結果を生んだのかもしれない。
もしくは、若いうちは出てこなかった本来の形質が、成熟によって表に出てきたとか。
そういうことは良くあるので、血統書つきのダメ白クリローも腹を立てて捨てたりせず、様子を見てみることにする。
化けてくれると良いんだが、柳の下にはそんなにドジョウはおらんしな(笑

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ホワイト糸ピコと思った途端ちやほやしたりしだしたとんべりを見て、ダンナは「現金なヤツ」だという。
しかし、人の心なんてそんなものだ。
『夏の扉』のリッキーも子どもの頃はそばかすだらけのおてんばとしか思われておらず、主人公に相手にされなかった。
バカ男は色気垂れ流しのねーちゃんに尻の毛まで抜かれていたのに、リッキーが大人になってきれいになったとたん・・・

まさしく、男心とガーデナーなのである(笑

翌日の写真↓
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さらに翌日、咲きたての花↓
フリルがかった八重のホワイト糸ピコになってます。。。
(クリックで拡大します)
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posted by とんべり at 21:57| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月10日

台風一過

久々の台風首都圏直撃で、みなさまいかが対処なさったでありましょうか?
とんべりは最寄り駅の電車が完全に止まり、仕事に行くのに難儀した。
ムスコによれば、その日の朝の駅の光景はまるでS.スピルバーグ作「宇宙戦争」の様相を呈していたと言うことである。

しかし!
ガーデナーにとっては交通状況云々より己の庭状況が何より気がかりなのである。
マンション5階 南西向きバルコニーでガーデニングを始めて3年。
それは乾燥と風との戦いの連続と言っても過言ではない。
痛すぎる失敗から学びに学び(涙)、今や「耐暴風仕様」として態をなしつつあるとんべりガーデンであるが、風速25m以上の暴風圏接近という状況に果たして耐えうるのか?!
風の音にも、雲の流れにすらおびえつつ、なんとか仕事をこなし終わって恐る恐る帰宅したとんべりの前に広がっていたのは、おお!!小さい鉢が2つほど転がっただけの常と変わらぬ佇まいではないか〜(滝涙
アーチもオベリスクも問題なし!
いつもは倒れてベランダ中を転がりまわるコニファーもすっくと立っている。
いやいや、まずは安心した。
もし、あれやこれやのものどもが下の駐車場なんかに落っこちた日にゃあ、とんべりは居住者の皆様にリンチにかけられてしまうからなー

とはいうものの・・・
翌朝、明るい陽の中で見ると、どれもこれもひどい状態だ。
夏に病気でごっそり葉を落としたバラたちは、最近の治療でやっと活力を取り戻し、つぼみもつけていたのに、まるでドライヤーで炙られたようにチリチリのボロボロになっている。
1.5mの高さになるバーベナ・ボナリエンシスはボロボロのカリカリに成り果てていた。
ロマンチックガーデンに憧れるとんべりであるが、やわらかい草花は風に殺戮されてしまうのでうちではNGなのである。
わかっていたのに、バーベナよ、すまぬ!
風の力は実に恐ろしい!!

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しかし、そんな強風の中でも花を咲かせ続けた健気なバラたちがいるのだ。
まずはメアリー・マグダレン
さすがマグダラのマリア!
「逆境の中でこそ私は美しく咲く」と言わんばかり。
しかも、よい香りでとんべりのうちしおれた心を慰めてくれる。

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アイスバーグ
お気の毒に花びらボロボロ。
でも、実に良い香りをあたりに漂わせている。
このバラは本当に丈夫で手間要らず。
しかもきれいで、香りが大変によい。
でかくなるのが欠点と言えば欠点だが、スペースの確保できる方には超お勧めである。
派手さはないが、嫁さんにして絶対後悔しないタイプ(爆

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スイートマザー
母は強し!(笑)
それが分かってるので、一番風が強いところに置いてある。
今回も無傷で己の強さを証明してみせましたな。

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考えてみると、バラと言うのはまことに丈夫な植物である。
コガネの幼虫に白根を全部かじられ枯れかけても、黒星病で葉を全部落としても、手当てを施してしばらくすれば、あっという間に立ち直って花を咲かせるのである。
もちろん、中には弱いバラもないではないが、「育てるのが難しい」と思われているバラは実は大変にしぶとい植物だと思う。
なので、とんべりはこう言いたい。
バラのように生きよう!
根も丸裸にされ、葉も落とし、ようやく復活しかかったところで暴風にあおられ、満身創痍、もう希望がないと思われる状況でもしぶとく命をつなぎ、ちょっとコンディションが上向けば、あれよというまに花を咲かせるのである。
どん底だとか、もうダメだとか、欝な気持ちになった時、思い出すのだ。
バラのように生きよう!

今は台風に痛めつけられた我がガーデンも、気が付けば復活していることだろう。
そう思って、また手入れに精を出すかぁ〜〜

かと思えば・・・
台風どこ吹く風と知らん顔で咲くハイビスカス。
強風にあおられベランダを転がりまわっていたのに、である。
ハイビスカスは強い陽光を原動力に、毎日新しい花を咲かせては一日でその命を終えるので、前の日に痛めつけられても花には大してダメージがないのであろう。
これもまた、きびしい環境の中でのひとつの生き方なのかも知れぬ。

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posted by とんべり at 10:30| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月25日

佳人の季節

北アーチ.jpg
縁あって今のマンションに越すことになり3年たった。
庭作りは3年待てという。
もちろん、たった3年で庭ができあがるものではないが、それでも少しは態をなすのに3年はかかるという。
その3年がたった・・・



枝はゆったりと陽の中に腕を広げ、本来の性質を露わにする。
伸び上がるもの、垂れるもの、地を這うもの・・・
花はたわわにつぼみを付け、期待ではちきれそうになる。
そして、解き放たれるように花びらはほぐれていく。
ゆっくりと、花びらのほぐれとともに芳純な香りがあたりを満たしていく。

バルコニーの入り口をくぐると、そこは天空の秘密の花園だ。
香りの天蓋があたりを覆い、風にひっそりと囁きあう佳人たち。
その中にあって、私はひとり異質の存在である。
手を土に浸しても、そこから水を吸い上げ、自分の周囲に蒸散させていくことはできない。
佳人たちは、私に眼をくれることもなく囁きあう。
その無音のサイクルに自分も溶け込みたいと願いつつ、私は音なき囁きに耳を凝らす。
ゆっくりと、ゆっくりと・・・
時が巻きほぐれていく。
香りが運ばれていく。
私はひとり天空の庭にたたずむ。
決して交わることなく。

佳人たちは短い初夏の庭を静かに歩み去っていく。

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posted by とんべり at 00:22| 千葉 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月30日

クリスマスローズと球根の競演

IMGP0565.jpg理由はさっぱり分からんのだが、

バラ→クレマチス→クリスマスローズ

というのが、ここ最近のガーデナーのお決まりのコースらしい。
アンチメジャーを声高に主張するとんべりは、絶対そんなコースに乗るもんか!と思っていたが、気が付いたらクレマとクリローがベランダにあった・・・
どうしてだろう???(汗)

とは言うものの、とんべり、クリローの「レンズ沼並みのコレクション地獄」には飲み込まれていない。
なにせこのコレクションにはまると、お金がいくらあっても足りない。ちょっと気の利いた株になると1株2万円なんてものがごろごろしてるのだ。(*)
心臓もお財布もプチなとんべりに付いていける世界ではない。
で、そこらの花屋とかホムセンでお得な出物を漁っているのだが、これはこれでB級グルメのような楽しさがある。
「この値段でこの花って、ちょっとありえない!」とか、若紫買いして「こんないい花が咲くなんて、我ながら先見の明があったよ、ゲハゲハゲハ♪」みたいなね(笑)

というわけで、我が家のB級クリローコレクションをご披露つかまつろうかのう。

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↑一番最初に「良いものお安く」ダイエーで買ったクリロー(笑)
小ぶりのダブルの花が、野草的でかわいい

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↑上品なクリーム色でマダムの風格&ブロッチの華やかさ
ホムセン出身

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↑薄いピンクとグリーンの透明感ある花びらがシンプルで美しい、とんべりのお気に入り
近所の小じゃれた花屋で購入

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↑今年のニューカマー
ピコティぽい感じが気に入って購入
咲き進むと2枚目のようにゴージャスにフリフリしてくる
花も大きくて、花茎も長いので、株が大きくなったらそりゃあ見事でしょう!
ホムセン出身

このほかにも3鉢あるんだけれど、アプリコットは今年は咲きませんでしたな。やっぱり、気難しいのかな?

では、春の主役、球根をごらんくださいまし。

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↑スイセン“マウントフッド”
咲き始めはリップが黄色だが、咲き進むと白くなる
花が大きくてゴージャスなわりに、くどくなくてバランスの良い花ですな
“テタテート”はとんべりが病気している間に咲いて枯れてしまいましたとさ(涙)

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↑シラー“シビリカ”
妖精が隠れていそうな、はかなげで美しい花
一輪一輪がとても小さいので、木陰のようなところでびっしり群生してこそ真価が発揮される花でしょうかの

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↑ムスカリ“アズレウム”
ふつうのムスカリも育てたことがあるんだが、葉っぱが意外にボーボーとニラっぽく、持て余した記憶が・・・
アズレウムはコンパクトに育つのでコンテナガーデンにお勧め
色も美しいですよ〜

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↑ヒヤシンス
ベランダがヒヤシンスのおかげでいい香りです♪
やはり香りのある花はすばらしい
しかも、この花色がまたいいじゃないですか〜!
前のデジカメでは、フォトショでいくら色調補正しても、まったく紫にならなかったんだが、やっと再現に成功
サンキュー一眼レフ♪サンキューペンタ♪ゴッドブレスユー!

(小浜氏は演説の最後をよく「ゴッド〜」で締めくくられるのですが、いろんな文化に配慮してるという氏がそれまずいんじゃないかと思ってたんですよ。ゴッドがありなら、ホトケブレスユーとかもないとねぇ。そしたら「ゴッド〜」は「どうもありがと」程度の御言葉だと知りまして、とんべり驚きました。ま、日本語でも「おかげさまで」(え、だれの?)みたいな意味不明の常套句があるわけですし〜)

おまけ♪
今が盛りのユキヤナギ、後ろはミモザで鳥様の砂風呂になってます
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高貴なるお名前 その実態はイヌフグリ?
ベロニカ“オックスフォードブルー”
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(*)クリローは親株と同じ性質を継承させようと思ったら株分けするしかないのですが、バラの枝ざしより効率が悪いです。しかも、成長が非常に遅い。
タネから育てると、どんな花が咲くのかは賭けになります。
そこが面白いらしく、この世にたった一株のマイクリローを作ろうと思ったり、掛けあわせの妙にはまってしまった人は、実生に手を出してしまうようです。
ナーサリーの方たちも良い花を作出しようと日々努力を重ねているようですが、美麗花はほんの一握りしかできないので、勢い値段が跳ね上がります。
最近では組織培養で生産効率を上げてきているようですが・・・
posted by とんべり at 13:45| 千葉 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月29日

らぶらぶメジロ

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ここ房総ハワイアンズを訪れる鳥さんたちはすっかりくつろいで、リンゴをつついたり土の中の虫やミミズを漁ったりするだけでなく、遊んだり羽づくろいなどもしている。
特にメジロは人懐こく、とんべりがガーデニングをしていてもすぐ近くに飛んできて様子を見たり、リンゴをかじったりする♪♪
ツグミンであることが判明したニューカマーも定着し、スズメやメジロと肩を並べてひとつ皿のリンゴをかじっているのだ。
で、ヒヨだけは、縄張り意識が強いのか他の鳥に襲い掛かったりして、餌台を独占しようとするんだな(笑

前にも書いたけれど、うちのメジロはペアで行動している。
そして、このメジロペアが、そりゃもう恥ずかしくなるくらいラブラブのいちゃいちゃなのだ。
枝の上や、鉢の縁や、トレリスの隙間で、何かと言うとベタベタくっつき、お互いの羽づくろいのし合いっこなんかしている。
エレベーターとかで、お尻のナデっこをしている人間のバカップルと一緒ですな。
鳥は人と愛情表現の仕方が似ていて、「イイ仲のふたり」なんだということが一目瞭然だ(笑)
そこへ行くとコアラはちょっと難しい。
普段はあんなに“まったり”してるのに、いちゃつき方が凶暴で、非常におっかないです。
なんかSMプレイ・・・??

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あっという間に卵でも産みそうな気配なので、もしかして巣箱を掛けたら住み着くんじゃないかと思って調べてみたのだが、残念ながらメジロは木の股に小枝や紐などでオーソドックスな「鳥の巣」を作るらしい。
巣箱には、ワリと簡単にシジュウカラが営巣するそうなので、次の冬には試しに置いてみてもいいかもしれない。
餌を食べに来るだけでもこんなに楽しいのに、巣をもったりしたら一日中ボーっと鳥の観察をしてしまいそうだ。
やばい。

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↑さっそく通販した巣箱。ま、インテリアとしてもグーですから(笑)
「木箱ドットコム」で購入したけれど、カラスにやられないようにしっかり作ってあって、中がお掃除できるように扉もついてます。
スズメに陣取られたくなかったら、穴はφ3センチ以下にしましょう。
ちなみにこの巣箱はシジュウカラ用でφ2.7センチ。

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なんというか、いつのまにやら春ですなぁ・・・♪

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メジロウ「大好き♪ちゅっ」
メジコ 「いや〜ん♪人が見るじゃないよぉ」
メジロウ「誰も見てないってー」
とんべり「ふっふっふ・・・私が見ていました〜写真も撮りました〜」
posted by とんべり at 19:23| 千葉 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月03日

(スパ改め)房総ハワイアンズの新規顧客

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ヒヨとスズメとメジロ・ペアは、すっかり房総ハワイアンズのリピーターになったようだ。
特にメジロは、ここを自宅と考えているらしく、飯がないと鳴いて催促するし、えさ出しに行ってもうちのミモザに留まったまま逃げようとしない。
リピーターになったとなるとこちらも張り合いがあるので、マメにお世話をするようになる。
先日のダイエー一の市で、50円のリンゴをたくさん仕入れてきたくらいだ(爆

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今夜は雪になるというので、リンゴとキウイと砂糖付きコーンフレークを出してあげたのだが、リピーターどもはがっついて、入れ代わり立ち代わり食べにやってくる。
大入り満員の大盛況だ。
すると、またセキレイ君が偵察に現れた。

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ダンナは、よくセキレイを「ふんふん」歩いていると形容するのだが、確かにセキレイは頭を上げて胸を張って歩くので、威張っているように見える。
ぜひ、うちのリピーターになってほしいのだが、果物もパンもコーンフレークも見向きもしない。
いったい、何なら食べるのだろう?
ダンナによると、セキレイはラーメンを食べるということである。
道端にこぼれたカップヌードルの前に立ちはだかって、声高に所有を主張しているセキレイを目撃したそうな。
野鳥がラーメン?

さて、そうこうしているうちに、かつて見たこともないニューカマーが登場した。

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最初はなんだか派手なヒヨが飯を食べているなあと思ったくらいで、大きさや体型、ずうずうしいところはヒヨとよく似ている。
スズメやメジロを追い払って、当然のような顔をして餌場を独占していたのだが、強気のヒヨがこれを放っておくはずがない。
すかさず襲い掛かってみたものの、ニューカマーもどうして負けていないのだ。
人んちのベランダで、ばさばさと騒々しい羽音を立てながら、派手な抗争を繰り広げている。
で、ちっこい鳥は、ヒヨどもが抗争に夢中なスキを狙ってちゃっかり餌場を独占しているのだ。
人も鳥も、行動パターンはまるで一緒なわけで(笑

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↑襲い掛かるヒヨの下方に、ちらりと見えるのがニューカマーです。

いやいや、鳥の世界もなかなか大変そうですな。。。
posted by とんべり at 14:17| 千葉 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月22日

スパとんべり オープンしました♪

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今朝、ぬくぬくと寝坊をしていたら、ダンナに「大変だ!鳥がフルキャストで庭に集合して、朝飯を待っているぞ!」と起こされた。
ヒヨとスズメとメジロが、そこら辺の枝や柵やコンクリに留まって空っぽの皿を眺めているらしい。
それはいかん!と大車輪でリンゴとパンを出してやった。
ケンカするといけないので、もう一皿増量サービスもした。
すると、何とはなしに入り乱れつつ、スズメがパンを、ヒヨとメジロがリンゴをつつきだした。

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ヒヨは、他に餌場があるらしく余裕ありげなのだが、うちに通ってくるメジロ2羽は、ここがメインダイニングのようで、かなりがっついてリンゴを口にほおばっている。
あんな小さい体なのに、感心するほどよく食べるのだ。
ひとしきり食べると、今度はガーデンチェアやトレリス、枝や鉢にぴょいぴょい飛び移って遊んでいる。
かわいいなあ。。。

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そこへ、今度はキジバトもやってきた。
別にお腹がすいている様子でもなく、そこら辺をのたのた歩いているだけなのだが、他の鳥は(ヒヨですら)怖いのか飛んでいってしまった。
キジバト、目がすごく赤いです・・・人間様から見ても、ちょっと怖いかも・・・(汗

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昨日は、セキレイも様子を見に来ていた。すぐいってしまったが・・・
ダンナの会社の近くには、ミニバンの弁当屋が来るのだが、そこの味噌汁の豆腐をねだりに、よくセキレイがやってくるらしい。
ふーむ、豆腐を置いたらセキレイも居つくのだろうか?

なんだか今年はよく鳥がやってくる。
まあ、引越し当初はハゲちょビンだった我が家のガーデンの木々も少し伸びて、落ち着いた雰囲気になりつつある。
鳥としても居心地が良くなってきたのかもしれない。

あとで水遣りにベランダに出た時、ミモザの鉢の土が掘り散らかしてあるのを発見した。
微妙なくぼみが鳥のサイズにジャストフィット。
もしかして砂浴びの跡・・・?

飯と風呂???


posted by とんべり at 17:07| 千葉 | Comment(4) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月18日

早春のお客さま

IMGP0369.jpg野鳥の姿が目に付くようになってきた。
すっかり葉を落とした裸の枝に群れ集ったり、マンションのアンテナにとまってラブコールしているのをよく見かける。
空気が澄んでいるせいか、空飛ぶカラスの姿もくっきりしている。

自然の中で食べるものが少なくなってきたのだろう。
我が家のベランダでも柵にとまり、物ほしそうに小首をかしげて鳴く鳥の姿を見かけるようになった。
にぎやかな声に目を凝らしてみれば、トレリスの間をちょんちょんスズメが飛び交っている。
鉢の中の何かをつついているようだ。
虫?何かの種?肥料?
ついいじらしくなって、パンと果物を置いてやる。
目ざとくヒヨとスズメが見つけて、通うようになった。

ヒヨはけっこう気が荒い悪がきタイプで、頭の束感のある突っ立ちヘアが若いおにーちゃんを思わせる。
集団でぎゃーぎゃー騒いでいるところも、コンビに前にたむろするにーちゃんどもとよく似ているなあ。
友人のmappiさんは、ヒヨのことを「ナズグル(*)」と呼んでいた(笑

スズメは、ありふれてはいるが「かわいい」鳥だと思う。
ほっぺの黒い丸もチャーミングだし、ころころボデーが愛い感じだ。
集団でいても、ヒヨみたいに威圧感がない。
道端でしゃがんで遊んでいる小学生みたいだ。

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ある日は、メジロがつるバラのアーチにとまって、ご機嫌に空を仰いでいた。
残念ながら、うちのベランダには梅はないので、メジロが食べるものがない。
せっかく来てくれたけれど、居ついてはくれないだろうと思っていたのだが・・・

窓から見えるローズマリーの枝先が、妙な具合に揺れているので、はてなと思ってみてみると、なんとメジロが花の蜜を吸っていた。
ローズマリーは今が花の盛りの時期で、青い小粒の花びらが海のしぶきのように咲いている。
メジロは梅の花の蜜しか吸わないと思い込んでいたが、ローズマリーもOKらしい。

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窓際に忍んでいってこっそり写真を撮ったのだが、ペンタのAFモーターがぎゅぎゅんと言ったり、シャッターがじゃきーんと音を立てると、不安そうにきょろきょろしている。
動物を撮るには、このカメラは少々うるさいかもしれない。
でも、それなりな写真が撮れた。
さすが一眼♪

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(*)『指輪物語』に出てくる感じ悪い鳥です。
   鳴き声を聞いてフロドがおかしくなってましたな(笑
posted by とんべり at 10:54| 千葉 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月07日

天国?地獄?シーズン到来

P1050440.jpg今年もやって参りました、恐怖の植え替えシーズン。
12月中につるバラとクレマチスを、2月までに株立ちバラと樹木、その他植物どもを植え替えなければならない。
総鉢数130鉢(くらい)!
小は5号鉢から、大は45センチ径の大鉢まで。
しかも、年々、大鉢の数が増える一方。
今年はつるバラも大きく育ち、ベランダ中ぼーぼージャングルで、そこらからひょいとサルが出てきても不思議じゃない感じだ(笑
このジャングルの一体どこから手をつければよいのやらと、しばしベランダで立ちすくんだ。
うーん、さすがに萎えるなあ。

もともと植え替えは大好きな作業。
土をニギニギしているだけで、えもいわれぬ癒しに包まれてしまう♪
けれど、ミモザが植わった特大鉢はひとりでは持ち上がらず、ツリーポットもなんとか持ち上がるものの腰痛になり、鋭いトゲの付いたぶっといバラの枝がムチのように顔面を攻撃し、木は伸び放題で横倒しにするのも一苦労。
こんなベランダに誰がした。(あんただよ、あんた!)
とぼやいていても、始まらない。とにかく、行動あるのみ。
とりあえず、赤玉土70リットル、馬糞堆肥80リットル、腐葉土30リットル、くん炭50リットルを購入してきた。
積み上げたところは、まるで工事現場である。とてもガーデニング絡みとは見えない。
とんべりもビギナーの頃は、素敵なガーデニング奥さまの可愛いエプロン&グローブをしていたのだが、やがてお百姓さん御用達の麦わら&ごつい皮手袋となり、このままではいよいよ「土木工事」となりそうな勢いだ。
大工パンツとつるはし持って来い!(爆

まずは土作りをしなければ始まらないので、爪を真っ黒にして土嚢袋に土をミックス。
土嚢を積んだところは、さらに「土木工事」の雰囲気濃厚。
一番バッターは、植え替え誘引待ったなしのつるバラから。
最初に葉をむしるのだが、暖かいせいでたくさん残っていてうんざり。
ツルがむき出しになったところで誘引をはずし、鉢を倒して引っこ抜く。
枝がそこらの植物と絡んだり、自分の服と絡んだり、あっちとぶつかりこっちとぶつかり、キケンな瞬間である。
その鉢をまた元に戻し誘引し直すのだが、これが一番ヤバイ。
太い枝をぐっと曲げて針金で留めようとしたら、うっかり手が滑ってトゲが顔面直撃!
今のは目の横3センチだったじゃん。失明するよ〜〜と滝汗で保護眼鏡をかける。
常にキケンと隣り合わせなあたり、もう断然「土木工事」だ(笑

こうやって、なんとかつるバラを植え替え、クレマチス、オリーブ、ユーカリ、アルプス乙女、コニファー類を植え替えたのだが、それでもたったの30鉢である。
あと100鉢・・・
萎える。

けれど、どれほどしんどい作業であっても、植え替えや誘引を人に頼もうという気にはなれない。
植え替え・誘引とは、植物たちの今年一年の成長の跡を目で確かめつつ、来年のあるべき姿に思いを馳せる創造の瞬間である!
想像力の限りを働かせて、あそこにバラを、ここにはオリーブを、その木陰にはヒューケラを、力強いバラのツルの間には優しいクレマチスのツルを、と思い描く。
春には鮮やかな黄色のミモザ、雨の日にはコニファーがほのかに香り、桜のように咲き散るリンゴの花。
やがて5月、いっせいにバラは咲き乱れ、アーチから、オベリスクから、トレリスから、白、ピンク、赤、黄、アプリコット、オレンジ・・・花の色や形のみならず、葉の、枝振りの競い合い、そして香りの競演・・・
バラが終わった後も、長雨にけぶる梅雨、酷暑にあえぐ夏、生気を取り戻す秋、穏やかに眠りに付く初冬と、季節折々の庭の風情が脳内でぐつぐつと醗酵し展開し、期待と陶酔でとんべりのアタマは熱が出そうになる。
ある意味、冬の庭が一番美しいかもしれない。
だって、そこにとんべりが観るものは脳内イメージ。
勝手に想像し放題。瑕疵は何にもないのである。
実際には、「あ、やべ!薬の散布忘れた」とか「この虫野郎が☆&〇#?ё*!(汗)」とか「肥料やりすぎーー(涙)」なんて事態が頻発するわけで、花の時期には「。。。」みたいなことになるわけで。
だからそんな至福の時を、どうして人様にお任せできようか。
寒くて風が強くてすぐ暗くなっちゃう冬のベランダで、ごそごそ泥まみれになっていても、その脳内には燃えるようなガーデンが花開いているのである。

最近、とんべりが宗旨替えしたつるバラ界の神、村田晴夫氏が著書「つるバラのすべて」で語っている。
「冬の枝の風景は独特です。感傷的であるとさえ思います。バラの枝と家屋とそこに住む人の想いが重なり合い、風景になるのだと思います。」
勘弁してください。
神にこんなこと書かれたら、とんべり、ますます脳内麻薬が出てしまいます・・・
posted by とんべり at 19:45| 千葉 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月18日

今年の収穫

P1050427.jpgとんべりンちのベランダはバラだらけ。
この華麗な花の女王は、目と鼻は楽しませてくれるが、舌や胃袋の方はさっぱりなビジュアル傾倒の植物である。
ジャムやらなんやらにして食す人もいるが、フェチのとんべりでもあまりおいしいとは思えない。
なので、実りの秋にもたいした収穫はないのだが、昨年よりレモンとオリーブ、そして今年からは姫リンゴを育てている。
それでもって、今年、やっと収穫できた品がこれ(←)である。
やったーーー!
お百姓さん万歳な気分である〜♪

レモンは「サイパンレモン」という品種。
本当はタヒチライムがほしかったのだが、寒さに弱いという弱点があり、越冬は屋内が条件のようである。
家の中はティアレでもういっぱいいっぱい。これ以上は植物を置けそうにない。
で、寒さに強いという売り込みのサイパンレモンを買ってみたのだ。
事実、昨年は見事屋外で越冬し、今年、まだ未熟な木ながら立派な実を2個つけてくれた。
四季咲き性で、花はしょっちゅう付くのだが、やはり体力に見合った数だけしか結実しないようである。
さっそくレモネードにして飲んでみると、酸味の穏やかな、シークワーサーのような香りのレモンである。
うま〜〜♪
自分で育てたものは、なぜこうもおいしいのだろうか。

オリーブは、「ミッション」という品種で自家結実性がある。
自家結実性とは、自分の花粉で受粉して結実できるってことで、つまり1本あれば実がなってくれるのだ。
ブルーベリーやオリーブ、リンゴなどは、別の木の花粉でなきゃ実がならないものが多いのだが、それだと同じような木をもう1本育てなきゃならない。
とんべりみたいに、バラはいくらあろうが構わないが、オリーブは2本もいらないや!という向きには、自家結実性のある品種がお勧めである。
もちろん、姫リンゴのアルプス乙女も自家結実性がある。

さて、このミッションは、50センチくらいの小さい木を買ってきたのだが、2年目で私の背を越え、台風も強風も豪雨も乗り越え、この秋、50粒ほどが熟したのだった。
こんなに少量ではオイルもろくに取れないだろうし、塩漬けにすることに決定して、やおらネットでお勉強してみると、どうやらアク抜きしないと食べられないようである。
アク抜きには『苛性ソーダ』なるものが必要ということだった。
とんべり、これは『重曹』のお友達のようなものと判断した。
油汚れを落とすとか、アク抜きするとか、用途も似通っているではないか。
ただ、水と反応して熱を発生するので、手袋はしましょうということである。ちょっとこわい。

近所のドラッグストアに買いに行ってみると、「あー、うちは置いてないんですね〜」
もうちょっと遠いドラッグストアに行ってみると、「え、え、うちじゃ扱ってませんよ!(汗)」
なんか店員さんの反応が気になるなあ。
ドラッグストアじゃ人気がないのかと薬局に行ってみると、「購入には印鑑が必要です」
えー、なにそれ〜〜〜〜
たかがソーダを買うのに印鑑ってなによ?と思ったが、まああちらさんがそういうのだから仕方ない。
自分は携帯していなかったが、電話するとダンナが印鑑を持ってるらしいので、帰りに買ってきてもらうことにした。
帰宅してダンナが言う。
「この『苛性ソーダ』ってなにもんよ?」
「え、重曹みたいなもんじゃないの?」
「薬局の人にえらく脅かされたぞ!ふうつは食品なんかにつかいませんよ、工業用ですよって。」
恐る恐る裏書を読んでみると、なにやらえらく剣呑である。
めがね、マスク、てぶくろ使用!
発熱!
引火爆発!!
しかも、『医学用外劇物』の文字がっ(滝汗

夫婦で騒いでいたら、カピバラ息子が部屋からのそっと出てきた。
「水酸化ナトリウム99%!!!」   (*)苛性ソーダの別名
まるで『インディージョーンズ魔宮の伝説』でカーリー像の生贄を目の当たりにしたインド人並みに慄きつつ、息子は語った。
「それは、世界の石井(高校の生物の先生)も恐れるという恐怖の薬品。塩酸も硫酸も恐れるものではないと豪語する世界の石井が、唯一これだけはヤバいと語る水酸化ナトリウム!肉を溶かし、器官を侵し、失明を引き起こし、その腐食性はとどまるところを知らず!水酸化ナトリウム99%!危険すぎる!!・・・なんでこんなもん買ったの?」
あんたの話し方がこわい!
「いやー、なんか重曹みたいなもんだと思ったし、ナトリウムって塩の仲間だし。」
「ちっがーーーう!!」
理数系のムスコが髪をかきむしっている。
「これは硫酸より腐食性が高いんだぜ。」
「ひょえ〜〜〜」
なにしろ、子供時代に読んだ少女マンガでは、オツムに来てしまった女性が憎い相手にぶっかける筆頭といえば硫酸。
被害者は、ひどいご面相になって、呪ったり祟ったりしていたなあ。
それよりおっかないって??ぎゃーー
なんつーもんを売ってるんだ!
「そんなもん、印鑑1本で売らないでほしいよね〜」
「家に置いておきたくない!」
「高校の理科室に寄付できないだろうか?」
すっかり悪役、邪魔者扱いである。
とりあえず水気のない、静かなところに安置して、さてどうしようかと頭をひねるうちに、はや10日ほど経ってしまった。
その間、摘んだオリーブは水でアク抜きしていたのだが、どうも苦味が取りきれない・・・

せっかくの収穫なんだから、おいしく食べたいのである。
「実験」で終わらせたくない〜
でも、苛性ソーダはあまりにも恐ろしい!
世界の石井が爛れたご面相で呪い言葉をつぶやく光景が目に浮かぶ。
今日も、水酸化ナトリウム99%を横目で睨みつつ、オリーブの水を替えるとんべりである。
はたして、自家製オリーブの塩漬けは食卓に出せるのか?
posted by とんべり at 10:55| 千葉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

つるバラに惚れて、やがて地獄参り

51bV26TsIWL._SL500_AA240_.jpgバラに惚れたその時から、とんべりにとって「究極のバラ=つるバラ」だった。
ご近所に咲いていた燃えあがるようなカクテルのアーチは、フェチ心にしっかり条件付けされたのである。
今住んでいる殺人バルコニーつきマンションに越したのも、狭いベランダにシュラブやクレマやアイビー、ついにはつるバラまで這わせまくる無茶な自分にうんざりしたからである。

そんなとんべりであるから、マンションの規約が許す限りつるバラ三昧したかった。しかし、マンションにはガーデナーの敵「大規模改修」がある。欲望のままに暴走すれば、いずれは地獄である。
そう自分を戒めてきたのだが、ああ、なんたることか、運命の本に出会ってしまったのだ!
それは、鈴木氏の「バラに贈る本」に匹敵する出会いだったかもしれない。
その本とは・・・

「つるバラのすべて」 村田晴夫 著

う〜〜ん、タイトル。まず、これがイイ!
「〜〜のすべて」なんて、なかなか言い切れるもんじゃない。思い入れがてんこ盛りだ。

本の見た目にもセンスを感じる。
美の極致であるはずのバラの本や図鑑、その写真とかデザインがダサいと読む気をなくす。

けれど、なんと言っても内容にしびれた。
バラ作りに哲学を感じるような芯の通った主張が好きである。

つるバラの第一人者の村田氏には、この他に著作が何冊かあり、それまでもちょこちょこ立ち読みなどしていたのだが、その時は書いてあることが自分には理解できなかった。
というのも、その頃は、つるもシュラブもブッシュも強剪定緊縛プレイでベランダにすし詰めにしていたので、自然体のバラというものを知らなかったのである。
(どちらかというと有島信者だったわけですね)

殺人バルコニーに越してきて1年半。
多少バラに自由を与えることができるようになり、花以上に樹形が個性的だということに気がついてきたところであった。
我が家にはアーチがひとつあって、片方にメアリーローズ、もう片方にスノーグースを誘引してある。
で、アーチへの誘引といえば、たいていの本には例のつづれ折の誘引法が載っているから、とんべり、どちらもそうやってみたのである。
が、メアリーローズはきっちりしすぎてしまい、Tシャツの裾をインして着てるおっさん並にダサくなってしまった。
スノーグースは枝に張りがありすぎてつづれ折になってくれない。
そこを折れない程度にたわめて、留められるだけ留めてみたが、小さいアーチに窮屈そうしばられて、そこからバカみたいにでかい花房を垂らしてるのが、これまたよろしくない。

まあ、とんべりのテクもまずいんだろうけど、なんか巷の本に書いてあることってバラに向き不向きがあるんじゃない?と思っていたのである。
そんな時に出会ったのが、上記の本。

村田氏は、本の中でスノーグースを近年まれに見る傑作と評している。
自然に壁にもたせ掛ければ、そのままで絵になるというのだ。
思い立ったが即実行のとんべり、酷暑の中、アーチを引っこ抜いてスノーグースの鉢を移動し、壁にもたせ掛けてみた。
それはまさに、シンデレラの変身と言おうか・・・鉢担ぎ姫が鉢を脱いだと言おうか・・・アンジェリーナ・ジョリーがアクション女優に転進したといおうか・・・
とにかく、今まであまりパッとしなかったものが、ぴたりと適所にはまって真価を発揮した瞬間であった。

124520.jpg
↑こちら5月の写真。アーチ左がスノーグース

P1050289.jpg
↑移動後。ぐっとイイ感じに

村田氏、すっげーーーーー!

とんべり、すっかり村田信者になってしまった(笑

その村田氏が、せっかくつるバラを育てるなら、空間と樹形を活かせ、とおっしゃる。
我がつるバラといえば、アーチとオベリスクにバラの教本そのままの誘引。樹形を無視した一律な壁面への誘引。
どちらも、樹形を生かすというより、一定面積にいかに花数多く咲かせるかという誘引法である。
これじゃない・・・
とんべり、お花の陳列棚みたいなバラ庭ではなく、自然に生えちゃったようなバラ庭にしたい。
よし、大改造だ!!

その結果がこの写真↓
P1050318.jpg

バラにベストマッチすると村田氏お墨付きのオリジナル・パイプアーチを2本組み合わせ、窓の横、テーブルに固定する形でセットしてみた。
このテーブルの穴、本来はガーデンパラソル用なのだが、強風で飛ぶのが怖くてなかなかパラソルが使えない。なにかパラソルに替わる木陰が欲しかったのである。
今はハゲちょビンだけれど、来年はもっさり茂って程よい木陰ができるはずである!
う〜ん、我ながらナイス・アイディア〜♪

アーチに這わせるために、ハイブリッドムスクの「プロスペリティー」も新たに入手した。
香りがあって、返り咲きして、あまり大きくならない、村田氏も絶賛する半つるバラである。
しかも、我が家には「バフ・ビューティー」「コーネリア」「ペネロープ」とハイブリッドムスクが3種あり、さらにパティオローズ「タヒチ」だと思って買ってきたバラがどうやら「ヌル・マハル」らしいとわかり、なんとハイブリッドムスクが4種類!
こうなったら、前から好きだった「プロスペリティー」も育ててやろうという気になった。
あとハイブリッドムスクの有名どころといえば「バレリーナ」「フェリシア」「ラヴェンダー・ラッシー」?
いやもう、スペースがありませんから(汗

この他に、誘引をちょっと変えてみたり、枝先を遊ばせてみたり、配置を換えてみたりと、この時期できるデザイン変更をいくらか施してみた。
自分としては、自然体のバラ庭へ向けて多少のバージョンアップをしたつもりだが、果たして結果やいかに?
さても、来年の春が楽しみである。
鈴木氏の本とともにバラにはまり、村田氏の本とともにつるバラにはまり。
そして2年後には、暴走の報い、「改修地獄」が・・・

↓南側もけっこうキテます
P1050315.jpg

↓北側は、まじヤバイす
P1050316.jpg

どうしたら良いんでしょうね、このベランダ・・・(滝汗
posted by とんべり at 18:56| 千葉 | Comment(4) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月09日

艶めく秋はお手入れから・・・

P1050292.jpg久々のガーデンネタです♪
え、とんべりのお肌のことじゃないのかって?いやあ、ははは・・・

8月末になったら急にバラの調子がアップしてきた。
それまで、「プラスチックかドライフラワーか」みたいな花ばかり咲かせていたのが、とつぜん、透明感あふれる、大きな花を咲かせだしたのだ。
まだこんなに暑いのに、すでに秋が来ていることを悟っているようである。
自然のサイクルってすごい!

でまあ、とんべりも花に誘われるようにベランダに出るようになってきた。
酷暑の頃は、肥料も、薬剤散布も怖くてできないし(オルトランを株元に散布したくらい)、朝夕の水遣りは自動潅水装置にお任せしてサボりまくっていた。
なにせ恐ろしいベランダなのである。
5階、南西向き、しかも建物が階段状になっているから空は広くて良いんだけど、昼過ぎからの日射が殺人的である。

「真夏の死のガーデニング。主婦、ルーフバルコニーで死亡。」

そんなの真っ平ごめん。
人間様が「ちょっくら失礼」とクーラーで涼んでいる間も、植物にはひたすら耐えてもらうしかない。
でも、暑さで枯れるバラやクレマチスはないんだから丈夫なもんである。
暑さに弱い草花は、いつの間にか溶けてなくなっていたりする(笑

良くしたもので、ちょうど秋バラの準備をはじめる頃合でもある。
まだ先のことのように感じられるけれど、ここらで肥料をやり、必要なら剪定してやり、薬剤散布で病気と害虫の防除を始めないと、秋に良花は拝めない。

ここら辺、人間様のお肌のメンテといっしょである。

夏にはスパークリングな小麦肌や、はじけるブロンズ肌を礼賛しても、秋にはしっとり白肌で憂いを漂わせなければならなかったりする。
けっこうむちゃ言ってるよなぁ。。。
そのためには、お盆をすぎたあたりから、美白やら乾燥対策やら紫外線対策やらシワ取りやらのマッサージ、美容液、パックその他もろもろで、女性(特におばさん)の悩み多きお肌を猛烈アタックしなければならない!

放っておくとどうなるか知れたもんじゃないですよぉ、マダーム。。。(ぎゃ〜〜〜)

ああ、それなのにそれなのに・・・
とんべり、この1週間で真夏より黒くなってしまったのである!
グアムに行った教え子より黒い。
日サロに行った20代のフラシスターより黒い。
毎日、河原を走ってるダンナより黒い。
サーフィンやってるピーター(白人だから赤いんだけど)より黒い。
やばい!やばすぎる!!
帽子もかぶってたし、強い日焼け止めも塗ってたのに、うちのベランダはオゾンホール??

この秋、我が家のバラたちは艶めく美花を咲かせてくれることと思うが、現在、とんべりのお肌はプラスチックかドライフラワーみたいである。
とほほ。

ちなみに、このバラはハイブリッドムスクの「ペネロープ」
半つるバラである。
輸入苗でなかなか根付いてくれなくて気をもんだが、やっとなんとか花を咲かせるまでになってくれた♪
その分、代償は払ってますが。

posted by とんべり at 16:52| 千葉 | Comment(2) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月20日

エゴとバラと台風

094155.jpg今年最初の本格的な台風が来た日に、ピエール・ドゥ・ロンサールとジュビリー・セレブレーションの一番花が咲いた。
なんと間の悪いことだろう!
我が家でも一、二を争う美人花がよりによってこんな日に咲くなんて。

今、ベランダでは早咲きのバラが咲きおさめを迎え、ちょっと遅咲きのバラたちが「さあ、今こそ!」と咲き出したところである。
ウイリアム・シェイクスピアが、レディ・エマ・ハミルトンが、バフ・ビューティーが、グラハム・トーマスが、ジュリアが、早春が、ただでさえ重そうな花首を雨に打たれてより一層うなだれて、激しい風にあおられている。
スノーグースが、メアリーローズが、コーネリアが、アンブリッジローズが、メアリー・マグダレンが、散り際を無残に雨に叩かれている。
ピエール・ドゥ・ロンサールが、ジュビリー・セレブレーションが、たわわにつぼみを実らせた枝をムチのようにしならせている。
見るに忍びない光景だ。
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posted by とんべり at 09:46| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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