2012年07月02日

コンペティション @

この3月にタヒチアンダンスのコンペティションがハワイであり参加してきた。

どうしようか悩みはした。
特別練習が週に3日、12月〜3月まである。
ちょうど高裁と重なっている上、マンションの改修工事も始まる。
だが出たい。
こんな機会はめったにない。
ハラウが参加するのも実に7年ぶりということだし、『次の機会』が自分にあるとは思えない。
それに、裁判とだけ向き合って暮らすことを考えただけで息がつまりそうだ。
やろう。
やってできないことはない。
できないと自分に言い訳したとき、できなくなるのだ。

練習は予想以上に大変だった。
極寒の体育館でぶっ続けに2〜3時間、Tシャツの上にブラを装着した上にダウンを羽織って、レギンスにロングレッグウォーマーを重ねて、首にはマフラーというありえない格好で必死にミノを振る。
私より一回りも二回りも若い子たちが次々体調を崩す。
さらにきつかったのは、人数が少なかったことだ。
昨年のイベントでオテア・オーバーオールを初めて踊ったときは、40人近くいる先生、インストラクター、上級生の後ろでイイを振り回していればよかったのだが、今回はふたを開けてみたら先生インストラクター合わせて3人、上級生もベテラン中級生もごっそり不参加、総勢たったの17人・・・
うまい人の影で気楽にやろうなどという甘い目論見はもろくも崩れさった。

衣装にも手がかかった。
前回はブラに布をつけただけで(それすらリフォーム屋さんに外注した)あとは全部借り物だったのだが、今回は全部自前である。
自分で作ったわけではないが、ヘッドドレスやヒップベルトの貝や羽根の補強、羽根の増量、タッセルの付け替え、早着替えに間に合わないのでパレオをゴム入りスカートに作り替え。
その他にミノ裂きというしんどい作業があった。
ミノは最初、グラディエーターの胴鎧の下の板みたいな感じで、1本1本がけっこうぶっとい。
これを幅3ミリくらいに細く裂くのである。
細ければ細いほど美しくミノが揺れる。
それを知らなかった私は、届いたばかりのミノをまいてファラプーをしてみたのだが、カチカチでピクリともしないので凍り付いてしまった(笑)
ブラの布付けも自力でこなした。
なにせ、月曜に布を渡されて土曜までに作ってこいとか、週末に羽根を渡されて週明けまでに増量してこいとか、そんなことばっかりである。
外注に出す時間の余裕がない。

この時期のことを思い出すと、いつもどでかい衣装バッグを担いで走り回り、夜なべして衣装直しをしていた気がする。
そして、いつも怒鳴られていた気もする。
タッセルのつけ方が甘くてファラプーしたらぶっ飛んでしまい、先生から「衣装落としたら減点よ!あんた、今ので何点落としたと思ってんの!!」と容赦なく罵声が飛ぶ。
ヘッドドレスの汗取りに額に挟んだタオルが後ろから丸見えで、先生から罵声が飛ぶ。
ヒップベルトの羽根や貝を落として罵声が飛ぶ。
フォーメーションがおかしい!と怒鳴られる。
ミノが回ってない!
イイの動きが変!
歌が歌えてない!
タイミングがずれる!
と罵声が飛ぶ。
〇十〇年生きてきて、これほど人から怒鳴られたことはないと思う。

なのに、である。
ソロにまで出場することにしてしまった。
発端は、アパリマを下されたことから始まる。
土曜が仕事でアパリマの練習時間にどうしても間に合わず、結局、先生に「練習に出られない者は出場しなくてよろしい」と言い渡された。
まあ、当然のことだ。
だが、とても悔しかった。
ちょうどその頃、勉強になるからソロに出たい人は誰でも出てよいという話が先生からあった。
日本人的には、「誰でも」と言われても「誰でも上手な人」のことだよね、と思うところだが、それなら一丁やってやろうと思うところが私の私らしいところだ。
前からソロには興味があった。
初級のころ、「オテアのソロは即興で踊る。いい経験だからチャンスがあったらぜひやってみるといい」という話を先生から聞いた。
そんなチャンスは自分には来ないと思っていたのに、目の前に転がっているのである。
手を伸ばしてつかめばいい!
もちろん、先生に「気は確かか?」と一蹴されればそれまでだが、自分で手を伸ばさなければ、そもそもつかむことはできない。
アパリマを下されなかったらソロに出ようなどとは考えなかったと思う。
だが、練習に出られませんでした→下されました→はいそうですか、と引き下がるわけにはいかない。
死んだ人間はやりたいことがあっても、もう二度と何もできない。
生きている人間はやれることを最大限にやろうとする努力をすべきだ。
まだ何かできることがあるなら、それから逃げてはだめだ。
もちろん、私とて気は引けた。
こんなおばちゃんで、踊りもヘタレで、経験もなくて、何がソロだという気がものすごくしたが、自分からチャンスを放棄することは逃げだ、生きることをおろそかにすることだと思い・・・
必死の思いで「ソロに出たい」と先生に切り出した。
うれしいことに快諾していただいた(が、かなり驚いていたと思う・・・)

だが、困ったことに申し込みには年齢の申請が必須である。
年齢によって参加枠が異なるので当然なのだが、実はハラウに入会するとき、年齢制限に引っかかるので5才もサバを読んでしまったのだ(汗)
嘘をつき通すか、カミングアウトするか・・・
実年齢と嘘年齢で参加枠が違ってくるので、ここは正直に白状してしまうことにした。
まさかパスポートを見せろと実行委員会に言われたりはしないと思ったが、嘘は気持ちよくない。
ああ、これでますますおばちゃんだと思われるなあ。。。

ということで、齢〇十〇にして、たくさんの「初めて」をひっさげハワイへ旅立つことになった。
posted by とんべり at 01:19| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | フラ&タヒチアンダンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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