2012年06月08日

リセット

私にとっての『庭』とは、こちらの記事で語っている通り。

この2月、マンションの大規模改修があり、ルーフバルコニーをリセットしなければならなくなった。

工事期間中はすべてを撤去しなければばらない。
植物を厳選して約2/3、100鉢弱に減らしたが、そのうち20鉢は樹やつるバラの植わった特大鉢だ。
これを5階のバルコニーからマンション1階の空きスペースに大移動。
置ききれなかった分は、近所のお友達に預かっていただいた。

撤去するのは植物だけではない。
ぐるりに張りめぐらせたトレリス、アーチ、オベリスク、木製物置、ガーデンテーブルセット、トレリス付ベンチ、一面に敷き詰めた石のデッキパネル。
このデッキパネルは、中古でマンションを買ったとき、前の居住者が残していったものである。
大変見栄えがよかったのだが、夏は熱を吸収して熱いことこの上ない。
打ち水しても一瞬で乾いてしまう。
改修の際には廃棄しようと思っていた。
トレリスも物置もベンチも腐ってきていたし、テーブルとイスは安物を買ったせいか脚が緩んでガタガタだったし、思い切って全部処分!
それの搬出入と廃棄にいくらかかるか工事の請負会社に問い合わせたら12万かかるという。
廃棄だけなら5万なのだが、搬出入のための人件費が高い。(まあ、妥当な金額ではあると思う)
植木屋さんではなく工事の従業員が運ぶのだろう。
扱いが雑なのではないかと心配だ。
それに、ダンナの思い出が詰まった大切な植物たちだ。
自分の手で運ばないでどうする。
ということで、植物の搬出入と物置その他の解体撤去は、全部、自分でやった。
飄々にも手伝わせたが、おばちゃんの私より筋力体力がない。
見かねて管理人さんが手伝ってくれたが、おじいちゃんなので無理がさせられない。
3月にハワイで開催されるダンス・コンペの練習は過酷を極め、仕事も年度末で気が狂うほど忙しかったが、なんとか2週間で片づけることができた。

GW前には足場もほぼなくなり、いよいよ搬入の開始である。
物がずいぶん減った分、運び入れは楽だったし、コツもつかんで作業がスムーズ。
愛用のマイ台車で外廊下まで運び上げ、屋内はブルーシートに乗せて引きずり、あとはバルコニーに移動。
大物植物は土を落として根を土嚢袋に包み、鉢は別に搬入。
植え替えもできて一挙両得だ。

ここまでも大変だったが、それからが、まだまだしんどい。
庭の設計のし直しだ。

うちのバルコニーで一番気にしなければならないことと言えば『強風』
周囲に大きい建物がなく見晴らしはよいのだが(富士山とスカイツリーが見える)、風を遮ってくれるものが何もない。
風よけとつるバラの誘因に木製トレリスを使っていたが、空気抵抗が激しいし、まめに塗りなおさないと傷みが早いし、かさばって重くてもうこりごりだ。
考えた末、村田バラ園で推奨販売しているオリジナルアーチをメインに使うことにした。
2本持使っているが、軽くて丈夫で造形の自由があって使い勝手がよい。
これを新たに6本購入。
固定用にフェンスも購入。
だが、今回は焦って大失敗!
アーチは2.5mの高さがあるのだが、うちはベランダだし設置物は高さ2mまでの制限がある。
注文する際に頼めばアーチの脚をカットして送ってくれるのだが、忘れてしまって、とんでもない長尺ものが大量に届いた。
エレベーターに入らない・・・
仕方なく、運送業者さんと一緒に5階まで階段で運び上げた。
お次は脚のカットである。
ホムセンでマジックソウという金属も切れる糸鋸をゲットしてきたのだが、けっこう時間がかかるしすぐに歯が鈍ってしまう。
歯を取り替えつつ、地道にカットしていく。
やれやれ・・・

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フェンスの風よけにはネットを使うことにした。
ホムセンにはぎょっとするようなブルーやグリーンのネットしか置いていなかったが、インターネットで「ベランダ風よけ君」というグレーの防風ネットを発見。
段違いの効果があるし、見た目もよい。
30%の遮光性もあるので強烈な西日も和らげてくれる。
インターネットは本当に便利だ。

で、床なのだが、グレーのウレタン塗装などという味気ないものになってしまい、見た目が非常によろしくない。
暑さ対策も兼ねウッドデッキパネルを敷くつもりでネットサーフィンしていたら、屋上緑化用芝生マットというものを発見した。
給水ポリマーを仕込んだマットに芝と土が乗っている30p角のパネルである。
なかなかのお値段だし、軽量化してあるものの水を含むとそれなりの重さなので、全面敷き詰めるのは難しい。
レジャーシートを広げてくつろげる程度の面積を芝生化し、あとはウッドデッキパネルを敷くことにした。
やはり芝生はよい!
座ったり寝転んだりするととてつもなく気持ちいいし、目にもたいへん心地よい。
わんにゃんも大喜びだ。
少々高い買い物だったが、奮発した価値はあると思う。

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物置は、かなり悩んだが、やはり見栄えを優先して木製を購入した。
前に使っていたものは屋根がアスファルトシングルだったのだが、アスファルトと木の間から水が浸入し、グズグズに腐ってしまった。
今回は屋根の木部の下に防水シートを仕込んだものを購入。
まめに塗りなおすことにしよう。

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IKEAで、ウィッカー編みのガーデンチェアが安く売られていたのでゲット。
安物の組み立て式金属製チェアは、もうたくさんだ。
脚はぐらつくし、夏は熱く冬は冷たく、とんでもなく座り心地が悪い。
椅子には特にこだわった。
ダンナが思わず帰ってきて座りたくなるような、そんな居心地のいい場所を作りたかった。

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これらの作業と並行して植物の手入れもしなくてはならない。
1年間放置したのと、狭い場所に詰め込んだのとで、植物が相当疲労している。
思い切って枝葉を落とし、小ざっぱりとさせた。
処分したコンパニオン・プランツも仕込みなおさなくてはならない。

時間があればバルコニーで働き、すっかりガテン焼けしてしまった。
5月末にダンス・イベントがあるのに、これはまずい!
あわてて日サロに駆け込む(笑)

これが現時点での庭の様子。
枝がスカスカだが、思い切って剪定したのがかえって良かったのか、勢いのある芽がぐんぐん伸びてきている。
来年の春には、きっと美しい姿を見せてくれるだろう。

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我ながらよくやったなと思う。
ダンス・コンペだ、イベントだ、仕事だ、なんだかんだといつもきりきり舞い。
医者は、もっとゆっくり過ごさないと病気は治らないというが、何もすることがないと考えるのは、ダンナがいなくなってしまったこと、もう帰ってこないこと・・・
私にはゆっくり過ごす時間など許されないことなのだろう。
動き回って動き回って、疲れ、やっとほんの少し腰を休める。

まだまだやることはあるが、今日はもうここまでにしておこう。
夏の夕べ、スカイツリーに沈んでいく夕日を一人見ながら、ビールでも飲むことにしようか。
窓から部屋をのぞけば、ダンナの遺影と遺骨がひっそり置いてあるのが見える。
posted by とんべり at 00:26| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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