2011年07月22日

ダンスイベント@駒沢公園

7月23日〜24日 駒沢公園でビッグなイベントがあり、ヘイバスタイルでオテアとアパリマを踊ることになった。
この1週間は、連日、3〜5時間の練習があり、今さら、毎日のように筋肉痛になっている。
日頃、どれだけちゃんと踊ってないのかバレバレである。
といっても、今回ばかりは仕方がない。

ダンナが死んだ時、踊りは止めようと思った。
生活の心配もあったし、第一、踊る気分に全然なれない。
だが、もしここで止めてしまったら、ダンナはなんと言うだろう?
ダンナにとってランが生きがいだったように、私にとってはダンスが喜びであった。
お互い、年に負けずに少しでも上を目指していこうと励ましあってきた。
年をちょっとごまかして教室にもぐりこみ(タヒチアンは運動量が半端でないので、年齢制限があるところが多い)、『年寄りの冷や水』と若いお嬢さんたちに笑われてるんじゃないかとおびえながら、ひたすら黙々ときつい基礎練習をこなしてきた。
その甲斐あってか、ぎりぎりで中級に滑り込み、今回のイベントでは先生や先輩の後ろで踊れることになった。
なのに、ここで放り出したら、ダンナはなんと言うだろう?
「お前にとってダンスってそんなものだったの?」
いったん止めて、時機を見て再開することも考えたが、あえて続けることにした。
このイベントはヘイバスタイルで30分ほど踊る。
こんな機会はそうそうあるわけではない。
ここで抜けてしまったら、チャンスはもう2度とないかもしれない。
イベントに出よう。

友達にそのことでメールをしたら「実はあなたの気持ちが分からなくもないの。暗くて見えないだけで、あの人は私の踊りを見に来てくれていると思っていつも踊ることにしているから。ご主人も見えないだけできっと見に来てくれるわよ。」という返事が来た。
彼女にそんな大切な人がいたなんて、それまで知らなかった。
なら私も、暗くて見えないけれど、ダンナがどこかそこら辺に座って笑いながら私を見ていると思って踊ろう。

そう決心はしたものの。
練習が辛い。
「魂が抜けた」とはこういうことを指すんだと思う。
先生には「何でそんな投げやりな踊りをするの!」と叱られた。
裁判参加することを決めた時は、さすがに発表に出るのは難しいんじゃないかと思った。
ただでさえ欝で不調なのに、あれもこれもと欲張ってどれも中途半端になってしまったら・・・
だが、ただ一人、事情を打ち明けた先生に「可能な限り努力するのでイベントに出させてほしい。」とお願いしたら、「いいんじゃないの?」という返事をいただいた。
とりあえず、誰かに「もう、やめた方がいいんじゃない?」といわれるまでは粘ろうと思った。

週2回のレッスンは、ほぼ休まず出席したが、頭はいつも裁判のことで一杯で、振りもフォーメーションもちっとも頭に入ってこない。
家にいる時は、裁判の準備で手一杯である。
借りた衣装も仕舞いっ放しで、グリーンのヒップベルトも頭飾りも作る時間がない。
ブラに布をつける作業は、リフォーム屋さんに発注した。
とにかく、裁判が終わってからの2週間。
この2週間で何とか形にするしかない。
裁判までの綱渡り生活が終わるや否や、新たな綱渡り生活の第2弾がスタートである。。。

だが、忙しいのは幸いといわねばならないだろう。
イベント開けの25日は、結審の日だ。
もし、考える時間が十分にあったら、ろくなことにはなっていない。
こんなにバタバタしていてさえ、ふとした瞬間に判決のことを考えている。
イベントが終われば、達成感を感じるに違いないと思うその反面、2週間という待機の時が終わったとも感じるだろう。
徒に明日を思い煩ったり、過去に囚われて、今日を生きることを止めてしまってはいけない。
今日のことは今日一日で事足りるように生きなければと思う。
だが、それはとても難しいことだ。



最後の週。
月曜は5時間ぶっ通しの稽古だった。
初めて衣装をフル装備して踊ったが、ヘッドドレスがめちゃくちゃ重い!!
しゃがんで立つと、ひっくり返りそうになる。
オレンジのモレは、前の方を編んでシェルをつけているのだが、これが足に当たって気になってしょうがない。
ヒップベルトがワサワサガサガサして気が散る。
首から足の付け根くらいまでは、ほとんど裸なのに、衣装を着けるとこんなに踊りにくいとは思わなかった。
鉄アレイになった気分だ。
本番は1週間後なのに、前途多難である。

火曜。
本場タヒチのドラム隊と初の音合わせ。
すごい!生ドラムがこんなに迫力があるとは思わなかった!!
もちろん、人様が踊っている時に生ドラムが流れるのは聴いたことはあるが、自分がそれに乗って踊るというのはまったく別の話しである。
2年前、捨て身の覚悟で教室に飛び込んだ時は、まさかこんな経験が出来るとは思ってもみなかった。
すっかり嬉しくなり、帰ったらダンナにどんなにトッエレがすごかったか話さなきゃいけない、と思ったところで、ダンナが死んでいることを思い出した。
あまりに嬉しくて、一瞬、ダンナが死んだことを忘れていた。
この嬉しさを分かちあってくれる人がいない・・・
真っ黒な欝が忍び寄ってきたが、心の中で殴りつけて撃退した。
タヒチの生ドラムに乗って踊るこんな贅沢な時間を欝に台無しにされたくない。
3時間、猛然と踊り、滝のような汗と、先生の叱咤にこれまた滝のような冷や汗を流しまくった。

水曜。
朝起きたら、筋肉痛で全身が痛い・・・
昨日、嬉しくて張り切りすぎたようだ。
今日は、最初で最後の通し稽古。
この後は本番があるのみである。
緊張はするし、ドラムが昨日より格段に速いし(タヒチじゃあんなものなんだと思う。つか、私が遅いんだって。。。)、振りは間違えるし、衣装の早替えには手間取るし、もうボロボロ。
私は一番後ろの列なのでドラム隊が近いのだが、あまりに下手すぎて「何あれ?えっ、タヒチアンなの?!」と驚かれてるんじゃないかと気が気でない。
衣装ばっかりで全然踊れていない自分が恥ずかしい。
自分の存在が、タヒチに対する冒涜みたいな気分になってくる。
先輩に「逃げ出したい!」と訴えたら、「楽しめばいいのよ」とか「今が一番伸びてる時よ」と励ましてくれる。
本当にみんな優しいのである・・・
この日も3時間稽古であった。

木曜日。
朝起きたら全身これ筋肉痛の塊。。。
今日は、ライアテアちゃんと音合わせしながらのウリウリの稽古である。
衣装は、憧れのティーリーフスカート。
このスカート、ターンするとぶわっと広がって、下にはいたグリーンのブルマが丸見えになる。
息子に「母、衣装でブルマはくから♪」と言ったら、日頃、私の暴挙に慣れているはずの息子も凍り付いていた。
「今、ここではいて見せてあげるね」と言ったら、「いえ、遠慮しておきます(汗)」とドン引きだ。
「遠慮せずに、さあ見ろ!」と、これはもう新手のDVもしくはセクシャルハラスメントである(笑)
かわいそうな息子は、父を失って以来、私の暴挙の格好の的になっている。
早くわんこが我が家にやってきて、自分の肩代わりをしてくれないかと待っているが、それは考えが甘いだろう。
犬は言葉攻めができない。
その点、息子の方がいじり甲斐があるのだ(笑)
ティーリーフスカートでぐるぐる回っていたら、「トゥームレイダースの回転カッターのトラップみたいだ」とナイスな形容をしていた。
そういう面白いことを言うから、こっちもいじりたくなってしまうのだよ。

息子がバイオリンのレッスンに行ってしまった後、気が付いたら床に突っ伏して寝てしまった。
6時に家を出ないと間に合わないのに、目が覚めたのが6時半。
荷物を引っつかみ家を飛び出したが、疲れがひどくて足元がおぼつかない。
睡眠薬も飲んでいるのに、5時間くらい寝ると目が覚めてしまう。もう、体は限界だ。
代々木からタクシーを飛ばして、ライアテアとの音合わせにぎりぎり最後の3回間に合うことができた。
遅刻したので本日の練習は2時間半。
オテア隊の練習は今日で終わりだ。
大先生がやってきて、「みんな、もっと元気出していきなよ!今さらきれいに踊れなんていったってムリなんだからさ。元気があればヘタもカバーできるって。踊ってるあんたたちがエキサイトしないで、どうやって観客を熱狂させるのよ?」
さすが大先生。
私もお恥ずかしい踊りながら、なんとか元気だけは人一倍出して盛り上げていこうと思った。

一瞬に集中するのだ。
自分に与えられた時間とチャンスを活かさなければ、ダンナにも申し訳が立たない。
もう明日は本番だ・・・
こんなに練習も準備もしないで舞台に臨むのは初めてのことだ。
見に来てくださる方たちに本当に申し訳ない。
先生や先輩にも申し訳ない。
だが、ひどい状況の中で自分にできることはやったと思う。
あとは自分でも楽しもう。
そして、お客さんたちにも楽しさを届けよう。
それが、今、自分に出来る精一杯のところだ。





まあ、ブログなんか書いてる人間は、基本的に露悪趣味だと思ってます。
(お前と一緒にするな!と怒る人もいるかもしれませぬが・・・)

衣装です♪ブルマはナイショです(笑)

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posted by とんべり at 13:25| 千葉 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | フラ&タヒチアンダンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
時間と身体をめいっぱい使って今を乗り越えてください。
ご主人はこの世にはいないんです。あの世で会えるのを楽しみに今は毎日汗ふり乱してください。ふっと疲れたとき思いっきり声を出して泣いてください。

今日は結審の日ですね。

ベランダでカレーを食べながらビールを飲んでください
Posted by 市川@ヨーコ at 2011年07月25日 10:23
>市川@ヨーコさん

この3ヶ月、自分に無茶振りをたくさんしてきました。
もうダメだと思う瞬間が多々ありましたが、そのたびに何とか乗り越え、自分でもずいぶん強くなったと思います。
人間、やる気になると、かなりのことが出来るものですね。

これから熊谷に行ってきます。
Posted by とんべり at 2011年07月25日 11:33
とんべりさんがこれだけ打ち込んでる
タヒチのダンス、どんなものだろうとyoutubeで
沢山見てみましたー。
色んなのがあったけど、とにかく「腰」ですね、
でもチームで踊るとどんどんフォーメーションが
変化して迫力があるし、
リズム隊も凄い、あの緩急と強弱の付け方は
西洋音楽にはないものですね。
ガムランとかに通じるのかなと思いました。

息子さんとは昔カラオケ行きましたよねー、
もしかして忘れちゃったかな。
Posted by mappi at 2011年07月25日 16:01
 事前に読んでいたら見に行ったのに、残念です。
 ぜひ一度と言い始めてからどれほど経つことやら^^;

 一瞬忘れ、思い出して愕然とする、貴女の心の健やかさに勝手ながらほっとします。

 結審がどんなものだったにせよ、がんばった自分・4000人のサポーター・そしてすてきな息子さんに、祝杯をあげてくれているといいなと思います。
Posted by 低音あるとのS at 2011年07月26日 13:16
>mappiさん

嘆願書、ありがとうございます!
今朝の一便で検事に届いてると思います。

つべでチェックした本場タヒチアンと同じもんを私が踊ってると思ったら大間違いですよ(汗)
タヒチアンがちょい腰を回すと、そりゃもう『エロと迫力』なんですが、貧弱な日本人が頑張ってもなかなか・・・
私なんか、前後動が足りない!全然回ってない!ってしょっちゅう先生に怒られてます。
もっと腹筋鍛えないと。。。
モレつけて踊って実感しましたが、やはり大ファアラプー養成ギブスを装着して練習しないと、衣装の重さに負けちゃいますね。

フォーメーションは凝っていて、覚えるのが本当に大変でした。しかも、レッスンのたびに立ち居地が変わるし、本番と同じの大きさのところで実際に練習できるのは2回くらいだし、きつかったです。
初級の子が「動きが速すぎて誰がどこにいるか分からなかった」と言ってたくらいです。
友人にはざっと位置を記した表を渡していたので、何とかフォローしたといってました。
人数も40人くらいいたはずなので、見分けるのは大変です。

ドラム隊はすごいんですが、今回はちょっと怒ってます。
本場タヒチのおっさんらが本番中とちりまして、一瞬「どーすんだよ!」って焦りました!
ギャルのナンパばっかしてないで、ちゃんと仕事しろって感じです。
うまくカバーできたようなので、結果オーライですが。

あと、ハワイの有名なPPCというグループが来ていて、踊りとファイアーダンスを披露しましたが、男性ダンサーがいいんですよ〜〜〜♪
迫力あるし、盛りマッチョだし、色は黒いし(mappiさんの苦手なタイプだよね)、目の保養になりました(笑)
ギャルたちと「盛りと細とどっちのマッチョがいい?」とか「腹筋すっげー!」とか「いくらでひざに乗っけてもらえるかな?」とか、会話がエロおっさんそこのけです(爆)

息子も彼らのカッコよさに感銘を受けたようで、「モテそうな方たちですね」と言ってました。
「よし!お前もこれから母と一緒に踊れ。ブロンズのマッチョになってマロ(ふんどし)をはけ。バイオリンなんか弾くな、タヒチアンバンジョーをかき鳴らせ!」と強引に勧誘しましたが、「遠慮しておきます」とかたくなでした。
母好みの男に育つ気はないようです(笑)
Posted by とんべり at 2011年07月29日 13:30
>低音あるとのSさん

私は学生時代に小劇場系の芝居(テント芝居)をやってまして、舞台と客席がきっちり分かれているステージはあんまり好きじゃないのです。
今回、体育館というステージで踊ってみて、「これはいい!!」と思いました。
客席に囲まれてるせいなのか、お客さんの息遣いや興奮みたいなものがすごく身近に感じられて、踊ってる側もエキサイトしました。
こういう機会をもてたことを本当に感謝しています。

結審は最悪で祝杯どころじゃなく、欝は悪化するし、さらに痩せるし、なんでこんなことばっかりなんだろうとぼやきまくってますが・・・
今、嘆願書を必死に書いているところです。

でも、サポーターの方たちには本当に支えられてます。
裁判になると知った時に相当厳しいことになると覚悟しましたが、予想をはるかに上回る厳しさでした。
でも、自分自身があの時よりずっと強くなったし、大勢の味方に囲まれていると分かったので、潰れずに済んでるんだと思います。

本当にありがとうございます。
Posted by とんべり at 2011年07月29日 13:47
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