2010年12月03日

異文化を踊る

アルゼンチンで開催されたタンゴ世界選手権大会のドキュメンタリーをテレビで見る。
タンゴといえば「ミケンに縦ジワ」「超絶ヒール」「憂愁のメロディー」「切れるステップ」
フラやタヒチアンの正反対みたいな踊りだが、とんべりけっこう好きである♪
フラにはまってなければ習ってみたいダンスのひとつだ。(その前にもっと軽くならないとムリ)
社交のラテンみたいに、男性が変に黒光りしてたり胸元はだけたビラビラ・ブラウスじゃなく、クラシックなスーツ姿というところが大人っぽくてかっこいい。女性のドレスもシックでナイス。

番組では、いろいろな背景を持つ地元ダンサーがフィーチャーされて、男と女の物語を紡ぎ出していく。パートナーが必要な踊りってめんどくさそうだが、傍目には面白い。
 長年、人生においても踊りにおいてもパートナーだった女性に去られた男。
 自分たちの真実の愛を踊りの中でも表現しようとする恋人同士。
 踊りに自分たちの恋愛を持ち込まないため、実生活では別れて舞台で恋人を演じ続ける男女。
壮絶美男美女が繰り広げる濃ゆいドラマに、アゲラーのとんべりは大喜びだ。
まあ、踊りはどれもそうだが、元を辿れば求愛行動のひとつなわけで、男女ペアで踊るものでなくともエロス満載。
激しく腰を振るタヒチアンは直球だし、アウアナのカオナだって意味深、カヒコにいたっては「王様の〇〇〇が△☆$*■Θ!!」と大喜びで声高に踊ってるわけだ。
エロい人類は絶滅しそうもないな(爆)

さて、世界選手権と謳うからにはガイコクジンの参戦もあるはず。
好奇心旺盛で器用な日本人のことだから参加してるんじゃないかと思っていたら、なんとなんと20組の決勝進出組の中に3人も日本人女性がいた!
しかもひとりは昨年2位の強豪。
年が40代(おお!)名前もちょっと似ていて(まあ!)勝手に親近感を覚える(笑)
聞けば、タンゴを始めたのは6年前。
オバちゃんになってからマジに芸事を始めた上、かくも輝いている人を見て、非常に勇気づけられる♪
こうして勝手にガソリンを供給してはどんどん燃焼してしまうとんべりは、CO2排出レベル=強だ!(爆)


↑オルテガ&チヅコの情感豊かな演技
構成や振り付けがドラマチックで見ごたえたっぷり


↑こちらフリアン&ナイールのダイナミックな演技
後半のフリアンの超絶脚技にご注目ください!あんたの足は何者?

かくして、勝負の行方は・・・
とんべりは優勝候補のフリアン&ナイールがいくものと思っていたのだが、驚いたことにオルテガ&チヅコが優勝!
世界一の栄誉に輝いたのだった。
あんな彫が深くてダイナミックボディーの美女たちに混じって、華奢な日本人女性、それも異邦人の彼女がなぜ優勝したのか?
番組では、彼女の日本人ならではの繊細な感性が高く評価されたと分析しているようである。
たしかにフリアン組は若くてダイナミックで切れのあるステップで魅了したが、ちょっと体操競技みたいなところがなくもない。
オルテガ組は、女が男に誘惑され、恋に落ち、騙され、逃げようともがくが逃げられない・・・という複雑なドラマを見事に演じきっていた。
他国の文化であるタンゴを自分の感性で演じきったチヅコさんに満腔の拍手と喝采を送りたい。
が、大会後の控え室は表面の陽気さとは裏腹に苦い空気が漂っていた。
「なんで日本人が・・・?」という気持ちがなくはないのだろう。
バレエや社交のように世界標準になった感のあるものでさえ、『本場』の壁は厚いと思う。ましてや、タンゴのように地元文化密着の踊りを異邦人が踊り、評価を勝ち取るのは並大抵のことではない。
タヒチアンやフラも然り。
以前、ダンナに、日本人がフラを踊ったりタヒチアンを踊ったりするのは、傍で見ていてチャンチャラおかしいと言われたことがある。
ことに、ご本家より熱い日本のフラブームは笑止千万だと。
日本人の先生に習うことも間違ってないかと言われた。
とんべり自身、そんなことをつらつら考えたこともあるにはあった。
だが、「そんなことはない」と確信するようになった今日この頃である。

先生がクリスマスソングを踊ってくださった時のことだ。
いつもは豪快で陽気な先生が、踊りながらふと見せた表情にとんべりは鳥肌が立った。
ゴーギャンの絵に見るような、ポリネシア女性のどこか物思いに浸っているようなとらえどころのない笑顔だったのだ!
見た目も日本人離れしているのだが、心の一部はポリネジーになりきってるに違いない。
そうでなくて、どうしてあのような表情が作れよう?
また、ハワイアン先生のワークショップで、先生方が見せてくださったカヒコもすごかった。
いつもタヒチアンを習ってる先生なのだが、全身が常にどこも流れるようで留まることがなく、まるで地球のリズムを体現しているようだ!
さらに、激ぼれしている今ひとりの先生の尻はマジにヤバイ!
仲間に「尻かよ!」とつっこまれるのだが、フラやタヒチアンは尻が重要。
先生が横でレッスンをつけてくださると、あまりの美しさにとんべりは自分が踊るのを忘れる(笑)
たぶん先生方は異文化の枠の中にある踊りの基本を大切にしつつ、自分の踊りというものを追求してらっしゃるのだろう。
日本人ならではの苦労というものも併せ呑んで踊り続けるすばらしい先生方に踊りを習うのは、これはもう『人生の宝』と言うほかない。

イジワルなことを言っていたダンナであるが、先日のホイケを見て、「先生の踊りには力がある。先生が踊りだすと目が覚める!」と言っていた。(その前は寝てるのかい?)
要するに、(日本人による)ちゃんとした踊りを見たことがなかったわけですな(爆)
確かに『本場の踊り』と『本場じゃない踊り』はあるのかもしれないが、最終的には『よい踊り』と『良くない踊り』が問題になるんじゃないかと思うとんべりだ。
posted by とんべり at 12:19| 千葉 ☔| Comment(5) | TrackBack(0) | フラ&タヒチアンダンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わたしもその番組、途中からですが観ました。なので人間ドラマはわからなかったので踊りをもっと見たかったです。

本場の踊り・・・
考えてみればタンゴだって「イベリア半島あたりと中南米とアフリカ少々」のハイブリッドでしょ。サンバだってディスコだってみんな民族の移動とともに文化が混じってできてるわけで。
できた最初はなんかヘンかもしれなかったじゃないですか(笑)。
この大会だって日本人の出場を認めているところが素晴らしいですよね。
Posted by mappi at 2010年12月05日 18:43
>mappiさん

踊りはそんなにはやってなかったです。
『大会の模様』と言うより、背景・文化・歴史などの方に重きが置かれていた感じです。
面白かったですよ♪
この『本場や伝統だけが本物か』と言う話しは難しいです。いろんな意見がありますから。
以前、ニューウェーブ歌舞伎は歌舞伎じゃないと言っていた人がいましたし、国産じゃない横綱は真の横綱足り得ないとか、JUDOと柔道は別物だとか、黒人の演歌歌手はありえないとか、金髪の芸者は変だろうとか、まあいろいろとね〜
とんべりは、白鳳や把瑠都が好きですし、ジェロはすごいと思いますし、要するに極めればオッケーなんじゃないかと思います。
相撲協会は太っ腹ですばらしいですし、ハワイのフラの大会もよく日本のチームが入賞してたりするようです。
あんまり閉じた環境だと、衰退していってしまうでしょうね、たぶん。
そして、こういう異文化の交流の中からまた新しいムーブメントが興って、活性があがるのではないでしょうか?


ダンナは気の毒なんですよ。
何時間もばーちゃん主体の盆踊りフラを見せ続けられた経験が幾度となくありますので、それで怒ってたみたいです(爆)
Posted by とんべり at 2010年12月06日 16:44
バレエのコンクール、ローザンヌなんかも日本人がたくさんです。

日本人は器用で踊りがうまいです。
禅?侘び寂び?職人?
一方、器用でない民族はしつこくモノにしていくダイナミクスな感性が素敵です。

演歌もうちの娘いわく、ブルースとカントリーのコラボがいつぞやから主流らしいですので外人なんかこぶしまわすの得意かもです。


タンゴのチヅコさん、頑張った!!(=´∀`)(´∀`=)


芸術をかじれるわしらは幸せですね!

それはそうと、とんべりさんのハラウの男性ダンサー上手でした。日本舞踊出身ですか?




Posted by こゆき at 2010年12月07日 23:37
>こゆきさん

かの吉田都さんのドキュメンタリーを見た時に「東洋人の自分を醜いと感じ舞台に立つのが怖かった時期がある」というようなことを言っていました。
そのハンデをテクニックで克服しようと、それはもう血の出るような努力で完璧を目指していて、見ていて胸を打たれました!
日本人て努力家の人が多いですよね。
とんべりの好きな言葉に"NO PAIN NO GAIN"とゆーのがあるのですが(努力は人を裏切らず)、この"PAIN"てところにマゾ心を大いにくすぐられます(爆)

うちのハラウに男性いたんですか?
自分のクラスしかわからないし、ホイケも終盤の先生たちの踊りしか見てないから、ちっとも知りませんでした!
たま〜に見かけますよね♪
以前良く出てたスポーツクラブの発表会には名物おじーちゃんがいて、チャーミングな踊りで有名でした。
Posted by とんべり at 2010年12月08日 01:19
>こゆきさん

男の人いた!
思い出した!ワークに来てた!!
けっこう大きい人じゃない?
楽しそうに踊ってましたね。
Posted by とんべり at 2010年12月08日 01:45
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