2008年11月18日

今年の収穫

P1050427.jpgとんべりンちのベランダはバラだらけ。
この華麗な花の女王は、目と鼻は楽しませてくれるが、舌や胃袋の方はさっぱりなビジュアル傾倒の植物である。
ジャムやらなんやらにして食す人もいるが、フェチのとんべりでもあまりおいしいとは思えない。
なので、実りの秋にもたいした収穫はないのだが、昨年よりレモンとオリーブ、そして今年からは姫リンゴを育てている。
それでもって、今年、やっと収穫できた品がこれ(←)である。
やったーーー!
お百姓さん万歳な気分である〜♪

レモンは「サイパンレモン」という品種。
本当はタヒチライムがほしかったのだが、寒さに弱いという弱点があり、越冬は屋内が条件のようである。
家の中はティアレでもういっぱいいっぱい。これ以上は植物を置けそうにない。
で、寒さに強いという売り込みのサイパンレモンを買ってみたのだ。
事実、昨年は見事屋外で越冬し、今年、まだ未熟な木ながら立派な実を2個つけてくれた。
四季咲き性で、花はしょっちゅう付くのだが、やはり体力に見合った数だけしか結実しないようである。
さっそくレモネードにして飲んでみると、酸味の穏やかな、シークワーサーのような香りのレモンである。
うま〜〜♪
自分で育てたものは、なぜこうもおいしいのだろうか。

オリーブは、「ミッション」という品種で自家結実性がある。
自家結実性とは、自分の花粉で受粉して結実できるってことで、つまり1本あれば実がなってくれるのだ。
ブルーベリーやオリーブ、リンゴなどは、別の木の花粉でなきゃ実がならないものが多いのだが、それだと同じような木をもう1本育てなきゃならない。
とんべりみたいに、バラはいくらあろうが構わないが、オリーブは2本もいらないや!という向きには、自家結実性のある品種がお勧めである。
もちろん、姫リンゴのアルプス乙女も自家結実性がある。

さて、このミッションは、50センチくらいの小さい木を買ってきたのだが、2年目で私の背を越え、台風も強風も豪雨も乗り越え、この秋、50粒ほどが熟したのだった。
こんなに少量ではオイルもろくに取れないだろうし、塩漬けにすることに決定して、やおらネットでお勉強してみると、どうやらアク抜きしないと食べられないようである。
アク抜きには『苛性ソーダ』なるものが必要ということだった。
とんべり、これは『重曹』のお友達のようなものと判断した。
油汚れを落とすとか、アク抜きするとか、用途も似通っているではないか。
ただ、水と反応して熱を発生するので、手袋はしましょうということである。ちょっとこわい。

近所のドラッグストアに買いに行ってみると、「あー、うちは置いてないんですね〜」
もうちょっと遠いドラッグストアに行ってみると、「え、え、うちじゃ扱ってませんよ!(汗)」
なんか店員さんの反応が気になるなあ。
ドラッグストアじゃ人気がないのかと薬局に行ってみると、「購入には印鑑が必要です」
えー、なにそれ〜〜〜〜
たかがソーダを買うのに印鑑ってなによ?と思ったが、まああちらさんがそういうのだから仕方ない。
自分は携帯していなかったが、電話するとダンナが印鑑を持ってるらしいので、帰りに買ってきてもらうことにした。
帰宅してダンナが言う。
「この『苛性ソーダ』ってなにもんよ?」
「え、重曹みたいなもんじゃないの?」
「薬局の人にえらく脅かされたぞ!ふうつは食品なんかにつかいませんよ、工業用ですよって。」
恐る恐る裏書を読んでみると、なにやらえらく剣呑である。
めがね、マスク、てぶくろ使用!
発熱!
引火爆発!!
しかも、『医学用外劇物』の文字がっ(滝汗

夫婦で騒いでいたら、カピバラ息子が部屋からのそっと出てきた。
「水酸化ナトリウム99%!!!」   (*)苛性ソーダの別名
まるで『インディージョーンズ魔宮の伝説』でカーリー像の生贄を目の当たりにしたインド人並みに慄きつつ、息子は語った。
「それは、世界の石井(高校の生物の先生)も恐れるという恐怖の薬品。塩酸も硫酸も恐れるものではないと豪語する世界の石井が、唯一これだけはヤバいと語る水酸化ナトリウム!肉を溶かし、器官を侵し、失明を引き起こし、その腐食性はとどまるところを知らず!水酸化ナトリウム99%!危険すぎる!!・・・なんでこんなもん買ったの?」
あんたの話し方がこわい!
「いやー、なんか重曹みたいなもんだと思ったし、ナトリウムって塩の仲間だし。」
「ちっがーーーう!!」
理数系のムスコが髪をかきむしっている。
「これは硫酸より腐食性が高いんだぜ。」
「ひょえ〜〜〜」
なにしろ、子供時代に読んだ少女マンガでは、オツムに来てしまった女性が憎い相手にぶっかける筆頭といえば硫酸。
被害者は、ひどいご面相になって、呪ったり祟ったりしていたなあ。
それよりおっかないって??ぎゃーー
なんつーもんを売ってるんだ!
「そんなもん、印鑑1本で売らないでほしいよね〜」
「家に置いておきたくない!」
「高校の理科室に寄付できないだろうか?」
すっかり悪役、邪魔者扱いである。
とりあえず水気のない、静かなところに安置して、さてどうしようかと頭をひねるうちに、はや10日ほど経ってしまった。
その間、摘んだオリーブは水でアク抜きしていたのだが、どうも苦味が取りきれない・・・

せっかくの収穫なんだから、おいしく食べたいのである。
「実験」で終わらせたくない〜
でも、苛性ソーダはあまりにも恐ろしい!
世界の石井が爛れたご面相で呪い言葉をつぶやく光景が目に浮かぶ。
今日も、水酸化ナトリウム99%を横目で睨みつつ、オリーブの水を替えるとんべりである。
はたして、自家製オリーブの塩漬けは食卓に出せるのか?
posted by とんべり at 10:55| 千葉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ひえーオリーヴってそんなに下ごしらえが大変なものなんだー。私も普通に煮るか塩漬けかなんかにして売ってるんだと思ってました。
でも「灰汁抜き」って奥が深そうですよね。山菜とか茸とか毒があっても灰汁を抜くと食べられたりするんですよね。
Posted by mappi at 2008年11月19日 16:16
>mappiさん
アク抜きが必要だってことは知ってたんですが、蕨みたいに重曹でこちょこちょしとけばOKだと、すっかり思いこんでたんですよね〜
まさかの引火爆発発熱炎上腐食炎症!!
(漢字を並べると、さらに怖い・・・
TDLのサンダーマウンテンに設置してある中国語の看板みたいだ)
金属の容器をうっかり使ってしまったら、容器がしゅーしゅー煙を上げて、すっげー怖かったって話しも聞きました。

でもね、実はチャレンジしてみたんですよ♪
食欲は恐怖を克服するのです(笑
その話しは、また今度、オリーブの塩漬けができるか、失敗した暁に、書きたいと思っています。
Posted by とんべり at 2008年11月19日 22:55
すごいですね〜こんなに実が・・・
うちにあるのも多分ミッションだったと思うんですが、今年は全然育ちませんでした。
あんなに成長が遅いもんですか?!
あ、うちのタヒチライムはずっと外で冬越ししてますよ!ベランダの部屋よりの所に置いてはいますが・・・とんべりさんの地方よりこっちは暖かいのかな?
苛性ソーダ、あぶないっすよ〜〜(汗)
素手で触ったら手とか皮がべろりんと剥げますよ。気をつけてくださいねぇ・・・(汗)
Posted by anapanapa at 2008年11月25日 10:25
>anapanapaさん
ぎゃ〜〜〜!
やっぱ、そんなにおっかないものだったんですねっ(滝汗
超怖かったので、宇宙人みたいな怪しいカッコウしてこわごわ扱ったのですが、いやいや、正解でしたー
でも、まだまだアク抜き中で、一体いつ食卓に上ることやら・・・
手がかかりますぅ〜

タヒチライム、強いですね〜
販売サイトの書き込みにだまされた!(爆
うわーん、anapanapaさん、それって誘惑ですよぅ。
ちょっと探してみよっかな〜♪
(置き場所はどうするんだー)

オリーブはわりかし早く育つはずですが、あまり育っても置き場所が・・・(汗)
近所にけっこうな大木があるんですよ。もっとも、庭植えですが。
あと、うちは蜂が怖いくらい来るので、受粉のお手伝いをしてくれてるかも♪
花を筆でなでなでしてみると、良い結果が得られるかもしれません。
Posted by とんべり at 2008年11月26日 13:01
一昨年、庭のオリーブの灰汁抜きに水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を使いました。
今年は重曹でトライするつもりで、いろいろ調べてここのHPに辿りついた次第です。
面白く拝見しました。水酸化ナトリウムは水と激しく反応するため、その時の反応熱が高く危険と
されております。また、強アルカリであるため、有機物との反応も高いため、人体への影響が高いものです。
保管(湿気)に注意すれば、それほど怖いものではありません。重曹もアルカリ性なので、灰汁抜きには使えると思いますが、おそらく濃度、温度、時間を多めにすることで同様の効果を得られると推定しています。
灰汁を抜きすぎるとおいしくないという意見もありますが、抜かないと食べられないので、まずは抜くことが肝心と考えております。
ウチのオリーブは隔年で実るのは、肥料が足りないためと考え肥料に関しても少しずつ変えながら進めています。
Posted by 錬金術師 at 2012年10月19日 07:30
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