2009年05月25日

佳人の季節

北アーチ.jpg
縁あって今のマンションに越すことになり3年たった。
庭作りは3年待てという。
もちろん、たった3年で庭ができあがるものではないが、それでも少しは態をなすのに3年はかかるという。
その3年がたった・・・



枝はゆったりと陽の中に腕を広げ、本来の性質を露わにする。
伸び上がるもの、垂れるもの、地を這うもの・・・
花はたわわにつぼみを付け、期待ではちきれそうになる。
そして、解き放たれるように花びらはほぐれていく。
ゆっくりと、花びらのほぐれとともに芳純な香りがあたりを満たしていく。

バルコニーの入り口をくぐると、そこは天空の秘密の花園だ。
香りの天蓋があたりを覆い、風にひっそりと囁きあう佳人たち。
その中にあって、私はひとり異質の存在である。
手を土に浸しても、そこから水を吸い上げ、自分の周囲に蒸散させていくことはできない。
佳人たちは、私に眼をくれることもなく囁きあう。
その無音のサイクルに自分も溶け込みたいと願いつつ、私は音なき囁きに耳を凝らす。
ゆっくりと、ゆっくりと・・・
時が巻きほぐれていく。
香りが運ばれていく。
私はひとり天空の庭にたたずむ。
決して交わることなく。

佳人たちは短い初夏の庭を静かに歩み去っていく。

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posted by とんべり at 00:22| 千葉 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月20日

突撃!まつげエクステ体験レポ

とんべりが生徒さんのお母様とおしゃべりしていた時のことである。
「すんばらしーまつげですねー♪うらやましいなぁ」
このお母様、付けまつげのような、黒く濃く長いまつげでいらっしゃる。
「あら、これエクステなんですよ」
「どしぇ〜〜、これが噂のー!!」

じつはとんべり、顔が薄いのが悩みの種。
このブログに来てくださる方は「ポリネシアンのように黒く濃くなりたい!」と願ってらっしゃる方が多いのじゃないかと思うのだが(mappiさんみたいに「プーチン閣下みたいな色の薄い人が好き♪」って人もいらっしゃいますが・・・)、とんべりももっと濃く生まれたかった〜
中でも悩みのタネが「目」で、フラを踊っていると先生が、
「もっと目を大きく!ぱっちりと!かわいく!!」
と叫び、とんべりが
「ひぃぃ〜〜、物理的に限界です〜(滝汗)」
と泣きを入れるような体験をいつもしている。
もちろん、発表会のときは超濃厚極太漆黒付けまつげを着用しているのだが、やっぱ普段から目は大きくありたいなーと思っていたのである。

とんべりが並々ならぬ興味でひざを乗り出すと、お母様もお値段やら所要時間やらこもごもお話しくださり、ついには店の名刺を取り出して「私の紹介だといって予約すれば安くしてくれるから・・・」ととんべりの手に握らせたのだった。
これはもう、行くしかないでしょう!!

というわけで、とんべりのまつげエクステ体験レポートです〜♪

とんべりの職場は銀座の近くにあるので、お母様方のお出かけエリアも銀座である。
つまり、エクステのお店も銀座。
くは〜、とんべり、都会は苦手なのだー
迷子の常習犯です(恥)
銀座で迷わず到達できるのは、フラTシャツを売ってるうなぎの寝床みたいな店くらいですよぅ。
でも、エクステみたいに技術が必要なものは回数をこなしている店がいい。
エステサロンや美容院より専門店。
お客も多いほうがよろしい。
ということで、銀座上等!
怖がらずに行ってみることにした。

お店は銀座の中でもはずれの方の古いビル内にあるのだが、きれいでこざっぱりした内装で、眠さを誘うような音楽が流れていた。
小じゃれた歯医者さんとか、小じゃれたマタニティークリニックとか、そんな雰囲気。
まずはカウンセリング室で施術してくれるおねーさんとお話しする。
事前に得たお母様情報によると、片目50本ずつ100本付ければよいでしょうということで、値段もまちまちらしいのだが、お母様はあれこれ探して1本70円というこのお店を見つけ出したらしい。
とにかくまつげエクステはぬけるのが早いので、最低でも1ヶ月に1回は通わないと目の周りがスカスカになってしまう。
「あまり値段が高いと後が続かないんですよ〜」ということであった。
とんべり、相場は分からないが、とりあえずぼったくりの店じゃなさそうだし、リピーターのお母様のお言葉があるので、心安らかにおねーさんとお話しできた。

が、このおねーさん、どうも付けまつげをしているっぽい。
エクステもしてるのかもしれないが、その上にひさしのような付けまつげが・・・
ちょっと待ってちょーだい。
ここは、付けまつげはしたくないけどまつげは長くしたいという人が集うというエクステサロンではないのか?
これでは、美白エステのサロンに行ったら顔黒ギャルが「いらっしゃいませ〜」と出てきたみたいでなんか違和感があるぞ。
タヒチアンのワークに行ったら、ボリショイバレエのプリマみたいな白皙柳腰のダンサーが「イアオラナー」と出てきたみたいで、ちょっと変ではないか?
見てはいけないと思うのだが、ついつい黒い板みたいなまつげに視線が行ってしまう。
我ながら困った(笑)

で、おねーさんのまつげに視線を走らせつつも、まず本数は100本ということで決まった。
ついでに下まつげもチャレンジしようかと思ったのだが、上まつげよりぬけやすくてお勧めできないような話しぶりだったので、とりあえずやめておいた。
次にスタイルと長さと太さを決めるのだが、スタイルは「ナチュラル」「(パッチリ)キュート」「(セクスィー)切れ長」「(ずばり)ゴージャス」と4種類。
とんべりが、せっかくお金を払うんだから結果の見えやすい「キュート」か「ゴージャス」にしたいというと、「ゴージャス」は特盛りのギャルみたいになるし、キュートは意外とパッチリしないので「ナチュラル」がお勧めだという。
ということで「ナチュラル」選択。
長さはマックス13ミリまであるのだが、どうやら標準は11ミリらしい。
とんべりが13ミリをつけたいというと、不自然になりかねないので12ミリが良いでしょうと勧められた。
次に太さ。
これが「標準」「並太」「極太」とあって、そりゃあできればとんべりも極太をつけたかったのだが、これは自まつげが細くて耐え切れないでしょうということで「標準」になった。
最後にカールの具合を選ぶのだが、「ナチュラル」「Jカール」「Cカール」とあり、順にカーブがきつくなっていく。
ナチュラルはなんだか下向きでかわいくないので、中庸を取って「Jカール」選択。
要するに、エクステだからって何でもありなわけじゃなく、やはり自まつげの質によって選択も狭まってしまうわけで・・・
自まつげがひ弱なのに、そこへぶっとくてカールのきついまつげをムリクリ乗っけると、ぐにゃんとまつげが寝てしまうらしい(涙)

「それでは施術室の方にどうぞ」と言われたので、隣室へ移動した。

エステ用ベッドが8台ほどもある隣室でベッドに横になると、おねーさんはとんべりの目の上下にマスキングテープみたいなものをぺたぺた貼っていく。
「施術中は目を開けないでくださいね〜それから接着剤は揮発性なので目が染みることがありますが、あまり染みるようだったら言ってくださいね〜」
えー、なんか怖いじゃん〜〜(汗)
おねーさんはオペを開始。
時々まつげをさわさわされるくらいで、ほんわか暖かいし、周りでオペ中の人たちも皆さんごく静か。眠気を誘う癒しミュージックが流れてるし、とんべりもうとうととまどろむ・・・
と、いきなりつーんと目が染みた。
あぎゃーっ!
まあ、痛いと訴えるほどのこともなくすぐ刺激は消えてしまうので、またうとうと・・・
すると、つーん!
あぎゃーっ!
どうやらまどろんで目の力がぬけるとまぶたが薄開きになって、接着剤が染みるようである。
でも、そうこうするうちに程なくオペ終了。
おねーさんが「風で乾かしていきます〜」というので、ドライヤーでゴーゴーされるのかと思ったら、カメラ用ブロアーみたいなものでシュコシュコ・・・
これがピンポイントで風が当たるので、けっこうキツイ。
(ちなみに、ハードコンタクト着用の人はオペ中ははずしますんで、保存用品とか持ってった方がいいですよー)
「はいOKですー。目、開けていいですよー」
こわごわ目を開けるとおねーさんが手鏡を渡してくれた。
「すすすす、すんげーーー!」
とんべり、びっくり!
ジュリ扇(わーい、バブルだぁ)みたいなまつげがとんべりのプチな瞳を取り巻いているのである。
「自まつげは長くてたくさん生えてるんですけれどすごく細いので、次からもエクステの太さは変えないほうがいいですよ〜」
「いやいや、これで十分ですよぉ♪たいしたものですねー」
こんなに効果があるのに、それでも付けまつげを乗っけてるおねーさんの心理が分かりません。
人の欲望に限界はないのかもしれませんなあ・・・
オペ時間は1時間半くらいのもので、目を閉じたままおしゃべりもしないのだが、うつらうつらしているのであっというまだった。

ちなみに、エクステの上からもマスカラは塗れるのだが、お湯で落ちるフィルムタイプに限るということである。
(「塗る〇〇まつげ」として有名な、某デ〇ャブ社のものは、エクステを痛めるという噂があるらしいとおねーさんが言ってました)

るんるん電車に乗っていると、隣にいる人がとんべりのまつげを注視してるように感じて、気分サイコー♪
帰宅し、さっそくムスコの部屋に乱入して「どーよどう?」とウインクしたら、ムスコはおびえて目をそらした。
なにか身の危険を感じたらしい(爆)
ムスコは話しにならんと、今度はダンナにまつげでわさわさ風を送ると、
「何をごまかしている!今度は何をやったんだ!」と怒っている。
とんべりの素行の悪さが露呈していますな〜(滝汗)
「気がつきませんかーー」とパチパチし続けて、ようやっと「あれ〜〜?」という反応を引き出すことに成功。
うちの男どもは、ダメダメだね〜

ということで、大成功のまつげエクステ。
こういうことには神経質なとんべりは、1日ほど目の周りに違和感を感じたけれど、すぐに馴れてしまった。
問題は、メンテである。
紹介してくれたお母様いわく、
「いったんはじめたら、もうやめられないんですよ。通い続けないとダメなんです・・・」
まるで薬中のようなこの習慣性。
あなたなら手を染める?それとも、やめとく?

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↑一眼はオバちゃんに優しくないなあ・・・
シワとかシミとか、あら捜ししないでくださいネ(爆)
posted by とんべり at 10:09| 千葉 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々の光景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月17日

The Third Impact of Tapuarii

IMGP1206.jpg強迫神経症に陥りがちな人類を補完すべくタヒチが放った使徒、それがTapuariiだ!

その底抜けに能天気な声とあっけらかんとしたノリは、日本人的神経症的悩み事のすべてをバカらしいものにしてしまう。
ムスコの成績も、顧客の動向も、本部のプレッシャーも、毎日の家事も、算数先生のミケンのたてジワも、ぜんぶアホクセー!
彼の歌を聴いていると、波と風と陽射しが気持ちよくって、女の子/男の子がかわいくって、飯と酒がうまかったら、人生もうオッケー♪さいこーにハッピーさ♪
そんな気になってくるのである。
歌詞がわからないので、もしかしたらロシアの文学作品みたいにコメカミに青筋なことを言ってるかもしれないのだが、まあ、そういうことはないだろうなあ。

Tapuariiとの最初の出会いは、タヒチ・ファースト・トリップで泊まったメリディアン・ボラボラのショー。
この時、"Aremiti Fa'ahee"でオテアミックスのアパリマ(速)を踊っていた。
実は、とんべりがタヒチで観たダンスショーは、後にも先にもこれっきりなのだ。
詰めの甘い旅行に行くから、観るチャンスを逃してばかり。
でも、そのたった1回のショーでタヒチアン・ダンスにこれだけはまれるんだから、とんべりの反芻力はただ事じゃない。
記憶が磁気テープに保管されてたら、今頃もうベロベロのラーメンだ。
それだけ印象が強かったともいえるが、1回のデートで妊娠しちゃった感じ?(笑)
もちろんその時は曲名なんて知らなかったのだが、帰国してタヒチの音楽をちょっとずつコレクションしてた中にこの曲があった。
1回聞いただけなのにメロディーを覚えてたなんて、やっぱり名曲は浸透力が違うんだろうね。



で、セカンドインパクトはというと、とんべりが通うフラ教室ではたまにタヒチアンも練習するのだが、とんべりが入るちょい前に発表会などで踊っていた曲がある。
ごくたまに先輩が踊ってみせてくれるのだが、その歌がどう考えたってTapuariiである。
先生に「これってTapuariiですよね?!」とハナイキも荒くたずねたら「え、何?タプ?・・・パペオラよー」と言われてしまった。。。(涙)
大好きなTapuariiの曲である。
ここで会ったが百年め、何が何でも踊りたい!
一生懸命、『パペオラ』を教えてくださいと先生にお願いしたのだが、もうさんざん踊ったから・・・と教えてくれない。
せめて曲をくださいとお願いしたのだが、それもいただけない。
パペオラどころか、それまで教えてくれていたというタヒチアン自体、とんべりが入ってからはちっとも教えていただけない。
こんなにタヒチが好きって言ってるのに、なんで?どうして??
欲求不満で気が狂いそう〜〜〜!
やっぱりタヒチアンはタヒチアンの教室で習わないとダメなんだよね。。。と鬱々としていた今日この頃なのだ。



そしてサードインパクトはやってきた。
新しいパレオを買おうと思ってネットをさすらっていた時のことである。
タヒチアンCDをたくさん売っているサイトに出会った。
Tapuariiのパペオラはないかとつらつら眺めていたら、
「ヒット曲"Aremiti Fa'ahee"と"Pape Ora"を収録」
ぎゃ〜〜〜〜、あったーーーー!
ここで会ったが百年め、速攻ポチして我が物とした!
よーーっし、このCDを新しい武器として教室に攻め入り、難攻不落のフラの先生を攻略するのだ。
今度こそ、"Pape Ora"ゲットだぜ♪(ふりー)

・・・と思ったら、なのである(涙)
CDプレーヤーでは聞けるのに、いざipodに落とそうとパソにセットしたら、パソの皿が不気味な音を立てガタガタ振動するのである。
何度も方向を替え、やり直してみるのだが、ガタガタはなんともならない。
パソが壊れたのかと思い、他のCDをセットしてみたのだが、これはスムーズに回る。
なんで?どうして??
音楽はほとんどipodでしか聞かないのに、こんなのありえない。
さっそく購入元に連絡したのだが、「コピーガードのせいだと思いますが」との連絡が・・・
コピーガードってこんなにガタガタ揺れるもんなの?
なんかもう、パソ壊れそうなんですけど・・・



どうしてかなー
なんでかタヒチとの接近遭遇はいつもスムーズに行かない。
いろんなことがあっさりさっくりと我がものとならないのである。
そういうところが『つれなき美女』のようで、ますます熱くなってしまう原因なのかもしれないけれど。
ドラマなんかもね、「はよハッキリせい!」と思いつつ、その思わせぶりなところに妙に引っ張られてしまうもんですよね(笑)
posted by とんべり at 10:41| 千葉 雨| Comment(8) | TrackBack(0) | 南の島 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

日本横断「川の道」フットレース2009 B

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総武線で東京駅に向かっていると電話が鳴った。
「今どこですか〜?」
ダンナである(汗)
まだ東京駅以前だなんて言えないよ〜
「あのー、まだ『東京』ですがぁ・・・」
「そうなんだー昨日はオレ必死に川上村を走りぬけてなんとか南牧村に入ってさ、手ごろな壁つきバス停があったからそこで寝たんだけど、南牧村って川上村以上に極寒で。死にそうになって目が覚めて、それからずっと走ってる。止まったら寝ちゃうから走ってる」
そうか、仮眠を取らなかったのか!だからとんべりの予想より早いんだ!
もらった進行表には、南牧村での3時間の仮眠時間が含まれていたのだ。
「もう俺、10時前には着いちゃうよー」
うわぁ〜ん、間に合わないよー
せっかく苦労して潅水装置を設置したのに、遅れて到着したらダサいよー
「もう行くのやめようかなぁ」
とぼやいていたら、
「いやあ、くればきっと楽しいこともあるでしょー」
ということで、とりあえず行くだけ行くことにした。

東京駅に着くと、さすがGW初日、もうホームは人でめちゃくちゃである。
元鉄っちゃんのムスコに「あさま」の写真を撮ってきてくれと言われたのだが、アタマとお尻どころか車体の横すら人混みでよく見えない。
でも乗り込んでしまえばこっちのもので、乗車時間も1時間ちょっと。
なにしろ家からゴール地点まで2時間半で着いてしまうのだ。
ケータイを見てみると、ダンナからメッセージが来ていた。
途中、吉野家でおやつをしたから、ゴール到着は11時前くらいになるという。
こっちは11時3分頃にゴール地点のホテル前に着くのが精一杯である。
間に合うんだったら間に合わせたい。
ゴール前でデジイチを構え、シャッター音も鋭く連写してみたい!(それか!)
でも、とんべりがいくら焦っても電車が速く走るわけじゃないので、要するにダンナに遅く走ってもらうしかないわけだ。
「私が間に合うように、もう一回、どこかでおやつしてください♪」とメールしてみた(爆)
軽井沢で小海線に乗り換える。
このコースは、野辺山100kウルトラマラソンの応援で一度来ている。
あの時は、線路横の道路をランナーがたくさん走っていた。
今回は参加者も少ないし、だいいちかなりバラけて走っているだろうから期待はできないが、それでもどこかでダンナを追い越すことがないとは言えない。
さっそくデジイチのレンズを望遠に換えて、電車の左右に鋭い視線を送る。
けれどランナーの姿はまるっきり見えない。
ケータイをチェックするが、まだ「ゴールした!」というメールは来ない。
ゴールしたの?してないの?
気をもんでいるうちに小諸に着いた。

電車のドアが開くと同時に、キャスターを後ろに引きずりながら、飛ぶように改札を走り抜ける。駅員さんが、グランドホテルに行くには駅隣の陸橋を渡れと教えてくれる。
立派で高い階段を駆け上り、妙に長い廊下を走り、さらに階段を駆け下ってホテルと思しいこぎれいな建物に向かって激走!
ああ、しかしっ!!
ホテル前には、ニコニコ笑っているダンナとスタッフの人がとんべりを待っていたのだった・・・

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「オレ、10時55分ゴール♪」
「ぐはぁあ〜、8分負けたぁっ!どうしてどこかでおやつしてくんなかったのよー(ぷんぷん!)」
と文句をたれていたら、スタッフの人が、
「ご主人すごいですよ。三位入賞です。」
は?
それは何の冗談?
「なんかオレ、思ってたより速かったみたい・・・まわりに人がいないんですごく心配だったんだけど」
これはびっくり。
まさか入賞するなんて思ってもみなかった。
「うっそー!おめでとー!それって川上村と南牧村が極寒だったおかげじゃない?」
「いや、そうかもねーそのせいで眠らず走ったからねー」
しかし、そういう微妙なレース展開になっているとは知らず、遅く走れとか、もっとおやつしろとか、まったくひどい妻だな〜(笑)

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↑やらせの連写写真です♪スタッフの方、暑い中、わがまま聞いていただきありがとうございました

などと話していると、そこへダンナよりちょっと年上そうな男性がやってきた。
「こちら主催者の舘山さん」
長距離ランナーらしく細く締まったボデーに、プロらしいきりりとした表情。渋くてカッコいい〜♪
この「川の道」レースは、主催の舘山さんが「川を辿って日本を横断する」というアイディアを自身で実践したのが始まりで、今年で第5回目を迎える比較的歴史の浅いレースだ。
ランの大会といえば、東京マラソンのような大規模でシステム化された運営を誇る大会もあるが、この「川の道」はスタッフひとりひとりの人柄がそのまま反映されるような、アットホームで心遣いにあふれた運営のようである。
大会プログラムには参加者全員のコメントが載っているのだが、「スタッフのサポートに支えられました」とか「お世話になりますよろしくお願いします」というコメントが実に多い。
参加者はそう多くはないのだが、スタッフはさらに少人数で、その人たちでこれだけのレースを支えるなんてすごい偉業だと思う。
520キロ 6日間 昼も夜もない24時間体制で、参加者は体力的にも精神的にも極限まで追い詰められる過酷なレースだ。
スタッフの方たちのご苦労は想像に余りある。
でも、主催の舘山さんはじめ、スタッフの皆さんや参加者の方々が己のランニングスタイルを表現することに情熱を傾けているからこそ、こういう大変な大会も続いていくんだろうなあ。。。


さて、ダンナは痛めつけられた心身を癒すためにお風呂に向かったのだが、部外者も780円で入湯できるという事で、とんべりもタヒチアンで壊れかけたアキレス腱を癒すために温泉にゴー!
温泉は4階にあり、広くはないが天井がガラスになっていて露天気分。
すごく気持ちいい♪
お湯も滑らかで、とんべりのお肌もモチモチ、5歳は若返った感じだ(爆)
その後、ホテル内の蕎麦屋で手打ちそばを食べたが、とてもおいしかった♪
小諸グランドキャッスルホテルは、見た目も上品だし落ち着いた雰囲気だし、結婚式を挙げる人も多いようでかわいいチャペルが併設されている。
良いホテルだ♪

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↑ロビーに面したメイン階段。気分はスカーレット・オハラ?

その後、ダンナはホテルの雑魚寝部屋で仮眠を取らず、ホテル隣にある『懐古園』のトイレ前ベンチで横になった。
実はダンナは並々ならぬサウンド=メイカーなのである。
万が一、あたりを驚かす重低音でも出してしまっては、これからさらに255キロ走ろうというフル参加者の方たちに申し訳ない・・・
まあ、良いお天気で外で横になるのもなにやら気持ちがいい。

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↑トイレ前と聞くとなんですが・・・休憩所も兼ねてるようで立派です

その間に帰りの新幹線の指定席券が取れないかと、とんべり、駅に向かった。
席は無事に確保でき、やれ一安心とホテルに戻りかかると、ん?ちょっとこれはなんなの?なになに?
駅前に、三越チェルシーガーデンとバラクライングリッシュガーデンが合体してプチになったみたいなガーデンカフェがあるではないですか!
おしゃれ度高く、しかもとんべり悶絶のこだわり宿根草が無造作に売っている。
こんな品種、チェルシーガーデンとか日野春ハーブ園とかおぎはら植物園でしか見たことない〜〜〜(汗)
ユニディーとかダイエーじゃ、絶対置いてない〜〜〜(滝汗)

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はあはあ舌を出しながら無我夢中で物色。
水遣りしていた、いかにもグリーンフィンガーっぽいオジサマに執拗にあれこれ質問していると、ダンナから電話がかかってきた。
仮眠から目覚めたダンナをカフェに呼び出し、ごきげんでお茶をいただく♪
聞けば、この『停車場』というガーデンカフェはオープンしたばかりで、小諸市が町おこしで作った多目的な交流広場となっているようである。
店内で扱っているのは植物ばかりでなく、特産の食品やクラフトなどなど。
ガーデンのデザインを手がけた和久井道夫氏や、とんべりが質問攻めにしたグリーンフィンガーの仲村勝廣さんによるガーデニング講座なども開かれるらしい。

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とんべり、この中村さんとはすっかり意気投合し、ガーデニング談義に花が咲いた♪
中村さんは『日本多肉植物の会』という渋い会の理事で、多肉のことなら任せろといった感じ。
多肉に目のないあなた!
今すぐ小諸に直行し、中村さんに会いましょう♪

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↑中村さん ファッションもおしゃれです♪

帰りはGWとは思えないほどゆったり移動できた。
ムスコと約束した「あさま」の写真もバッチリである。

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山を辿り、虹を追ったレースはひとまず終わった。
努力が実を結び、運も味方したダンナは、今回、虹の尻尾をつかんだ。
けれど虹はつかんだと思ったらすっと消える光の幻のようなもの。
目を上げると、また次の虹が山のあなたにかかっているのが見えることだろう。
手に、虹をつかんだ感触を思い起こしながら、ドリーマーはまた山に登ることだろう。
posted by とんべり at 13:32| 千葉 霧| Comment(0) | TrackBack(0) | タヒチ走遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本横断「川の道」フットレース2009 A

IMGP0819.jpg長いレースはまだ始まったばかりだが、朝っぱらから刺激を受けたとんべりは選手でもないのになんだか落ち着かない。
ダンナはああやってすごいランナーに混じって自分の力を試そうとしている。
とんべりだって負けないぞ!
(いや、そういう問題じゃ・・・)
よし、踊ろうっっ!!
(ぎゃー)
というわけで、帰宅してから延々5時間連続でタヒチアン・ダンスを踊り続けたのだった。
まったくご苦労さんなこってす(笑)
ぎっくり腰で動けなかった分を取り戻したいという気持ちもあったのだが、とんべりも例に漏れず、踊っているうちにどんどん脳みそからあぶない物質が出てきてラリラリになってしまったようである。
―ぬけるように真っ白な砂浜、この世とも思えぬ青い海、どう考えてもお肌に良くない強烈な紫外線、ぐらぐら揺れるヤシの木に目に焼きつく真っ赤なハイビスカス、人を虜にするティアレ・タヒチの濃厚な香り、ハイピッチなタヒチアン・ウクレレの調べに血を騒がすトッエレのリズム・・・
踊りながらいろんなものがありありと見えて、聞こえて、匂ってしまう。
旅行代金も払わないでこんなにお手軽にタヒチ旅行ができるなんて、とんべりの脳内トリップは便利だなあ〜♪
などといい気になっていたら、いつの間にやら腰から下がロボットさん&アキレス腱が変になっていた。。。(滝汗)
ひざの次は腰、腰の次はアキレス腱??

あわててプロテインやらビタミンを摂取し、バンテリンを塗りまくり、ため息混じりに外を見ると、早くも日は翳り空に暮色が忍び寄っていた。
長い夜が始まろうとしている。
もの悲しい空を眺めているうちに、ふと、ダンナもたぶん人恋しい気分だろうなと電話に手を伸ばしたら、ナイスタイミングであちらから電話がかかってきた。
声はいたって元気そうで(そりゃそうだ、まだレースは始まったばかりだし)、今夜はこのまま走り続けて強制レスト地点の「コマドリ荘」まで直行するという。
事前にダンナが立てた進行表によれば、コマドリ荘の予想到着タイムは5月1日の午前9時頃。
といっても、それはあくまで『希望的進行時間』であって、どういうことになるのかはまったくわからない。
なにしろ265キロは未知の世界である。

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↑中津川渓谷 5/1 11:00AM頃 きれいですね♪

さて、夜をついて激走するダンナをよそに爆睡したとんべり、翌朝起きてケータイを見てみると、チェックポイント通過ごとにまめにメールが入っていた。
というのも、とんべり、ボロ雑巾のようになるに違いないダンナを小諸まで回収しに行こうと思っているのだが、いつごろゴールするのか見当が付かないと予定が立たないので、進行状況はマメに連絡するよう頼んであったのである。
見ると、第7チェックポイント通過が予想タイムの4時間遅れである。
このままズルズル行けば、小諸到着は2日の10時頃になりそうだ。
まあ、昼くらいまでに着いてくれれば、ゴール後ホテルで仮眠をとってもその日のうちに帰宅できる。
GWのさなか、空いてる宿を探して右往左往しなくて済むわけだ。

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↑殺戮的紫外線が降り注ぐ魔のバルコニー

バルコニーに出てバラに水遣りしていると、今日はまたことのほか暑い!
紫外線もきつくて、バラ日和というよりヤシ日和。GWというより夏休み。
とんべりはすっかりタヒチ気分でご機嫌だが、これはきついランになりそうだと思っているとダンナから電話が来た。
案の定、ヘタれた声を出している。
「暑い!とにかく暑い!!コマドリ荘到着は昼過ぎになりそうだから、出発は4時頃になるかなあ・・・」
今や走行距離も150キロを越え、ダンナも未知の世界に直面しているはずだ。
いよいよ勝負はこれからである。
ダンナは、過去3回富士登山競争でタイムアウトし涙を呑んでいるが、自分からリタイヤしたことはない。
きっと今回も、重篤な体調不良とか骨折でもしない限りリタイヤはしないと思うが、身体的精神的にかなりきびしい局面に立たされるんじゃないかと思う。
ま、がんばれと声はかけてみるものの、しょせん応援なんてむなしいもんだ。
最後に力になるのは、日頃の努力、自分で自分を支える力のみ。
ここ最近、ずっと食事時にキャベツ1/6玉食べて減量してきた努力、通販で買った重量級のプロ仕様ステッパーを踏み続けてきた努力、雨の日も風の日も河原に通い続けた努力、そういったもろもろをぜひ実らせて結果を出してくれ。
あんたがやるならアタシもやってやる。
よし、踊るぞ!(ぎゃー)
とんべり、今日もタヒチの日アゲインである(爆)

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↑中津川渓谷 5/1 11:00AM頃

でも、そう踊ってばかりもいられない。
2日のうちに帰宅できれば問題はないのだが、もし一泊しなければならなくなったらかわいいかわいいバラたちが水切れでお亡くなりになってしまう。
雨の日も風の日も寒い日も暑い日も焼けても凍えても、せっせと面倒見てきたバラたちは、今、たわわなつぼみたちを枝いっぱいにつけて重そうに風に揺れているのである。
何が何でも今日中に自動潅水装置を設置しなければならない!
が、これが始めてみると意外と手がかかる。
すでに装置は設置してあるのだから、あとはドリッパーを鉢に分配すれば良いだけと思っていたのだが、これがとんでもない誤算だった。
この一年でどの植物もグンと成長し、ドリッパーを分配する管が短すぎて鉢まで届かない!
余分の管がもうないので、仕方なしに使っていない管をはずして継ぎ手で継ぎ足しなんとかかんとかドリッパーを挿していく。
バラのトゲには引っ掻きまくられるし、暑いし、変な姿勢でかがんでいるので腰は痛いし、硬くなった管を力任せに引っ張るので指が痛くって、なんかもう最悪なのだー(涙)

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↑中津川渓谷 5/1 11:00AM頃

4時過ぎ、相変わらず潅水装置と格闘しているとダンナから電話がかかってきた。
これからコマドリ荘を出発するという。
山荘ではよく休めたかと聞くと、どうもイマイチだったらしい。
入れ代わり立ち代り人が到着しては荷物を整理し出発していくので、気ぜわしくて落ち着いて眠れないらしいのだ。
それでも風呂に浸かって横になって、だいぶ楽になったということだ。
暗くなる前に三国峠を越えたいので、もう出発するねと言う。
声が心なしか憔悴している。

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↑三国峠越え 5/1 17:30PM 孤独な一人旅

このレース最大の難所にこれから立ち向かうのだ。
夜も一晩なら勢いで過ごせるだろう。
けれど二晩目ともなると疲れも出てくる。
なにより、夜というのは精神的にきつい。
暗い中を動き続けていると、このままいつまでたっても夜は明けないんじゃないかとか、さっきからぜんぜん時間が経たないとか、そういう焦燥感や不安に駆られるものである。
強い睡魔にも襲われるだろう。
自分で好き好んで出場してるのに、「俺、こんなとこで何やってんだ?」というボヤキも口から出てくる。
さらに、この先は峠で電話もつながりにくいらしい。
行きつく先は大きな独り言の世界(笑)
ダンナは雁坂峠の143キロレースに出たとき、最後の方では「どうしていつまでたっても〇〇町なんだ!走っても走っても〇〇町なんだ!」とののしっりつつ走っていたそうである。
以前に川の道520キロを走った人は「最後の方では電柱とお話していました」と語っていたそうである。
三国峠には電柱も標識もないだろうから、まあせいぜい星や木と話してくれ。

kawanomichi2009_5.jpg
↑三国峠越え 5/1 18:30PM 暮れなずむ山々は美しいが・・・

その後、三国峠は4時間遅れの20:00頃に通過したとメールがあった。
こっちはこっちで、明日の準備をしたり家の片づけをしたり、けっこう忙しくて、ダンナの心を和ませる(というより苛立たせる?)おバカな応援メールを打つ時間がない。
そうこうするうちに、12時頃、ダンナから電話があった。
「今、川上村を走ってるんだけど、走っても走っても川上村なんだ!」
雁坂峠とおんなじこといってるぞ・・・(汗)
「寒い!とにかく寒い!あるもの全部着てるけど寒くてしょうがない。息が白い!気温が4℃だ!」
ダンナはありったけの衣類の上に、寝る時敷くつもりだったプチプチ君や合羽まで着込んだそうであるが、それでもまだ寒いとこぼし続ける。
昼間はあんなに暑かったのに、平地の自宅近辺でも夜はけっこう寒い。
長野の山奥では、相当寒いだろうと想像がつく。
「寒すぎて仮眠できない!川上村、寒すぎ!南牧村に行ったらどこかで寝る!」
「寝るなー寝ると死ぬぞぉ!」とこっちも調子を合わせてみる。
「セキが出る!風邪引いた!」
ああ〜〜こりゃ相当ダメージを受けてるなあ。。。
ムスコに電話を替わると、「まあ、走りながら勢いで治せば」なんて言い放ってるし、うちの家族ってけっこう優しくないじゃん!と思ったのだが、ムスコとしては複雑な心境なのかもしれない。
コーコーセーの自分(文化部)よりはるかに体力があって、元空手部主将で戦っても絶対倒せなさそうなオヤジが正体なくへたれてるのは、ムスコ的に許せない気分なのかもしれん。
「まあ、小諸にはお昼すぎにゴールできればいいほうなんじゃないのかなあ・・・」と、ダンナすっかり弱気な発言である。
「あたしも一応10時頃着くように家を出るつもりでいるんだけどね。でも、潅水装置がまだ完成していないから、明日は相当早起きしないと・・・」
まあ、こんな会話をしてその夜はお開きとなった。

翌朝は潅水装置を完成させるため早起きしたのだが、それでもすっかり時間を食い、結局家を出たのは予定の一時間遅れの8:30となった。
小諸の到着時間はジャスト11時。
ダンナからは、「245キロ付近をゴールに向けて進行中」というメールが7:44分に入っている。
残り20キロである。
現在のペースタイムが分からないのでなんともいえないが、フルのペースだったら2時間経たずにゴールしてしまう距離だ。
やばい!10時前にはゴールしてしまう(汗)
あれ、なんか計算が合わない?意外に早い展開?
あんなにボロボロだったのに、夜中にいったい何が?
果たしてとんべりはダンナのゴールに間に合うのだろうか。

新幹線あさまを捕まえるべく、東京駅に急行だ!
posted by とんべり at 09:34| 千葉 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | タヒチ走遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月05日

日本横断「川の道」フットレース2009 @

IMGP0651.jpg孤高のランナーだったダンナも、いつの間にやらラン友達ができたのだが、そこはさすがにダンナである。
お近づきになったのは、そこらにありそうな走遊会ではなかった。
まず主催者さんが、ランニング界のカリスマブロガー えくんちょさん。
ゴスロリのコスプレでフルとか山岳ランとかに出場する強者だ。
で、会の名前が『パラダイス企画』
『タヒチ走遊会』が『パラダイス企画』に参加だなんて「狙った」としか思えないんだけれど、ダンナ曰く、単なる偶然だそうで(笑)

でまあ、そっちのお友達がたくさんできて、大会でも応援してもらえるようになったので、とんべりもダンナのことはお友達にお任せしていた。
なにせ応援しようにも、真夜中に山の中を走り回ったり、富士山を走り回ったり、150キロも走ったりしてるので、シロウトのとんべりはちっとやそっとじゃ応援ポイントにすら到達できないのである。



そんなダンナが、またしても狂気のレースにエントリーした。

―日本横断「川の道」フットレース―

これはフル出場すると、東京から新潟まで520キロの距離を5日半かけて走るレースなのだが、ダンナが参戦したのはまずは小手調べ(?)でハーフの265キロ。
葛西臨海公園から荒川を遡上し、三国峠を越えて小諸までを制限時間60時間(2日半)かけて走る。
途中、強制レスト時間が3時間あるが、それ以外の時間、たいていの人は眠らず走り続けるらしい。
仮眠を少々取っただけで2日半も走り続けるなんて、おかしな人のやることとしか思えないのだが、そんなおかしい人がけっこういるらしいのである。
ま、うちのダンナもそうなんだけどね(爆)

ダンナは若い頃、パリ=ダカに憧れていた。
それが、先日、寛平ちゃんが走った『サハラマラソン』をテレビで見て、「おお、人間が走るパリ=ダカだ!」と思ったらしい。
「これなら俺も出られるかもしれない(費用の面で)」とも思ったようだ。
パリ=ダカも異常なレースだよね。
でも、憧れてる人は多いし、出る人もたくさいいる。
よく考えてみると、車にしろ、自走にしろ、おかしいことをやりたがる人はけっこういる。
さらにフリークライミングとかスカイダイビングとか、これはもう死にたがってるようにしか見えない人もいる。
ああいう人たちはみな一種リッパな人に思えるのだが、実は単なる自家製ジャンキー。
心と体をしつこくいじめていると、そのうち脳みそがいろんな物質を出すようになり、みなラリラリにラリってしまうのである。
なお悪いことに、完走したりすると『達成感』なんてものも感じてしまう。
ベストタイムを更新したり、走行距離を伸ばしたりして、『自己実現』なんて禁断の味まで覚えてしまうのである。
はまったら抜けられない薬物中毒地獄なのだ(笑)
リハブ入りしてもなかなか足を洗えないという外部摂取型の薬中の方たちには、自家中毒者の世界に足を踏み入れることを強くお勧めします。

さて、前述のように最近は応援をお友達任せにしていたとんべりだが、今回のレースには『パラ企』の会員は誰も参加しないので、どうやら応援してもらえないようなのである。しかも距離が距離だ。
とんべりは放置妻なので、ダンナが夜中にどこをどれだけ走り回ってもまるっきり心配しないで爆睡できるのだが、さすがに二晩ともなるとちょっとだけ気になる。
スタートの葛西臨海公園は近場なので、とりあえずお見送りには行くことにした。

PAP_0070.jpg

4月30日、気持ちのいい晴れである。
葛西臨海公園駅に降り立つと駅前ロータリーにいきなり、
@体脂肪率が異常に低い
Aアズマミキヒサか?と思うほど真っ黒に焼けている
Bテンションが怖いほど高い
人々がわいわい集まっていた。
こんな異常なレースに参加する人が、とんべりの予想よりはるかにたくさんいる!しかも年齢層が高い!
ランニング界のフラバージョン?と思うほど、60代っぽい人がうじゃうじゃいる。
しかも、なぜかゼッケンに青と黄色があって、黄色の人の方がなにやら多い。
うちのダンナがつけてるのは青だ。
性別じゃないみたいだし、これはいったい何の違い?と思っていたら、「え、黄色?あれ、完走者の永久ゼッケン。」
ええ〜〜〜〜??
520キロも走りきった人があんなにいて、しかも1回じゃなくまた走ろうとしてるってか?
ありえない〜〜〜〜(滝汗)
ダンナが、「俺なんか(青)二才だぜ」といっていた意味が良〜〜っくわかりました。
(*)黄色ゼッケンは永久ゼッケンではなくフルエントリー用だったそうですm(_ _)m
でも、完走後も何度も参加してしまう人、たっくさんいますよ♪

ランニングというのは『走る』という行為のシンプルさゆえか、非常にキャパの広い競技で、年齢も多様なら、競技スタイルも様々。
マラソンや駅伝のようなロードから、今人気急上昇中のトレラン(山岳ラン)、気が遠くなるような距離を走り続けるウルトラ、走るだけじゃつまらない(?)トライアスロン、ぐぐっとアウトドア方面に寄って、カヌーや馬もつかって大自然を進むアドベンチャーレース、雪上をスノーシューで走るスノーラン、オリエンテーリングと合体したロゲイニング等々・・・・
年齢だって、国体がターゲットみたいな学生さんから、70、80のシルバー世代まで、自分のやりたいことを好きなように楽しんでいる。
とんべり所属のフラ界では、「タヒチアンが踊りた〜い♪」などと発言すると、「あれは若い子の踊りでしょう?いいトシして・・・」みたいな空気があるのだが、そういうこと言う人にはぜひぜひランニング界を目を見開いて見てほしいのである。
とんべりよりはるかに「いいトシ」の人が、タヒチアンより運動強度の高いことを平気でやってるのである。
それも、若い頃から競技としてやっていた人ばかりではない。
人間、その気になってじっくり体を作っていけば、たいていのことはそれなりにできるようになるんじゃないかと思う。

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というわけで・・・
そういう生きた見本みたいなのが集まって、まさにこれからありえないようなレースに身を投じようとしているのを目の当たりにし、とんべりもなにやらぐんぐんテンションが上がってきた。
スタート15分前。
ダンナは荷物を預けて軽く身支度を整えている。
お宝のデジイチを忘れたとんべりは、仕方なくケータイで記念撮影。
すると「集合写真撮りまーす!」の声がかかった。
撮影の前に、一人の女性が紹介された。
藤原定子さんは、前々回、「前半ハーフの部」優勝。前回、「後半ハーフの部」優勝。
今年は総合優勝してグランドスラムを目指すという。
さらに、前々回、前回と総合優勝した吉岡惇さんも今年優勝すると「三年連続優勝 永久出場権の獲得」になるという。
この二人の総合優勝争いが、今年の見所になっているということであった。
藤原さんは、気負いのないごく普通な感じの人で、年齢はとんべりの2歳上・・・
すごすぎです、ランニング界!(滝汗)

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集合写真の後は、いよいよスタートラインに立ってカウントダウンだ。
ロータリーより海を臨むゆるい坂の下がゼロポイントである。
気持ちのいい並木道には鯉のぼりが張り渡してあり、爽やかな朝の風にふわふわと舞っている。
スタートに立つ人たちの顔はどれも晴れやかで、期待に満ち満ち、これから265キロ、520キロの壮絶な旅に出発しようとしているようには見えない。
「スタートです!」の声と共に、集団はさっそうと走り出した。
ダンナが笑って目の前を走り過ぎていく。
あっという間に、みないなくなってしまった。

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誰もいなくなった並木道に鯉のぼりが翻る。
気がつくと、スピーカーから『サウンド・オブ・ミュージック』の『すべての山を登れ』が流れていた。
公園のサービスなのだろうか?気が利いているではないか。
「すべての山を登り、すべての虹を追えば、夢はいつかかなう・・・」
とんべりのお気に入りの歌だ。
山を登ることをおっくうがってはいけない。
虹を追って、その結果失望を味わうことを恐れてはいけない。

今まさに、ドリーマーたちは山を辿り、虹を追うべく旅立っていった。

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posted by とんべり at 18:14| 千葉 | Comment(2) | TrackBack(0) | タヒチ走遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月02日

銀河帝国とタヒチとのある関係

IMGP0581.jpg古代中国とか近世日本の中にタヒチを見出してきたとんべりだが、いよいよ舞台は宇宙と未来へ・・・
そう、『銀河帝国』です!!(なにー)

『銀河帝国の興亡』シリーズとは、アイザック・アシモフという超アタマのいいSF界の巨匠(博士でもあります)が書きまくった一代SF叙事史である。
SFを愛読するとんべりだが、アシモフ巨匠の作品はロボットシリーズしか読んでいなかった。
ロビン・ウイリアムスが主演した、人間になりたかったロボットの映画があったでしょう?
あれは、巨匠がヒューゴー賞というSFのアカデミー賞みたいなもんをとった作品を映画化したものです。
手塚治虫氏が『火の鳥』で書いてるロボットのロビイ。
あれも巨匠が17歳の時に書いた作品からぱくってます。いえ、リスペクトしてます。
みんな大好き、アイザック・アシモフ♪

さて、ロボットシリーズは読んだとんべりが、なぜ銀河帝国シリーズを読まなかったのか。
だって、『銀河帝国の興亡』だよ?
どういうセンスで、こういう題名をつけるわけ??
原題は『ファウンデーション』というのだが、和訳する時に『帝国』になっちゃったんだね。作者のせいというより翻訳者のせい。
ま、内容を読めば気持ちは分かりますが・・・
SFにだってクールな題名は数々あるのに、よりによって『銀河帝国』っていうのはないんじゃないかと思う。

じゃあ、何で今さら読んでみることにしたのか?
実はムスコがガンダムが好きで、とんべりもお付き合いしてちょっとアニメを見てみたんだが、これがけっこう面白かった。
日本が独立国じゃなくてアメリカ連邦の「経済特区」だったり、中国とロシアがひとつの国になってたり、経済破綻した中東諸国がやけを起こして内戦したりテロしたり・・・
で、このリアルすぎる設定をSF的に盛り上げてるアイディアが、これまた巨匠の『銀河帝国』からのパクリっぽいのである。
どうしてそんなにモテモテなんだ、アシモフ!
よし、このモテモテの原因をいっちょ探ってみることにするか・・・ということで、読み出したのがきっかけ。
ま、本を読むくらいしか娯楽がなかったんですよ(笑

それで、いったいこのSFのどこがタヒチ的なのかというと・・・

シリーズ5作目、『ファウンデーションと地球』という、これまた残念なタイトルの本の中に、タヒチとNCのリフー島みたいな星が登場してくるのである。
まずリフー島。
草ばかりボーボー生えてる無人の惑星に着陸した主人公たちが、野犬の群れに襲われます。
(なんて書くと、リフー島って相当怖い島みたいですが・・・
事実、ある意味、怖いです。
それに、襲われたといってしまってもいいだろうなあ、あの状況は。
犬嫌いじゃないとんべりも、かなりおっかなかった。
犬嫌いの人は、泣いて日本に帰ってくるんじゃないだろうか?)
次いでタヒチ。
海ばかりの惑星の中に小さな島がぽつんと1個。
そこに人間が住んでるのだが、着ているのは「花柄の腰巻型のスカートとサンダルのみ」
容貌は「頭髪は黒くて長く、非常につややかで、腰のあたりまで垂れていた。肌の色は薄い茶色で、目は細かった」
この目が細いというのが気になるが、次の展開を読んで爆笑。
この登場人物の名前が「ヒロコ」というのである!
わ〜い、タヒチと日本の合体だ〜〜♪
そして、住んでいるところは掘っ立て小屋風だし、男は漁に出て女は畑で働いている。
騒々しくて、大食いで、フルーツジュースをよく飲む。
主人公はこの星をさしてこう言っている。
「ここの人々は人生を楽しみ、たとえ心配の種があるとしても、それがあまり多くない人たちなんだ。」
おお、タヒチよ〜〜!

けれど結末が皮肉である。
とても友好的に見えたこの星の人々は、じつは異星人嫌い。
自分たちには免疫だけれど、主人公たちにとっては致命的なウイルスを性感染させ、彼らを抹殺しようとするのだ。
南の島の住人が、西洋人に移された性病で人口激減した話しを巨匠も知っていたのだろうか?
巨匠は、人種差別や西洋中心主義や先進諸国によるいろいろな搾取にかなりむかついていた人道主義者であらせられた。
きっと、自分の作品の中で西洋社会のあり方に警告を与えたかったんじゃないだろうか?
なーんて書くと、一方的に西洋が悪いような感じだけれど、タヒチアン・ヴァヒネの中には「イヤだって言ってんのにムリになんかされた人」だけじゃなく、「レアな色白の男子に興味津々だった人」もいたんじゃないかとは思います。

かくのごとくインターナショナルであらせられた巨匠だが、実は飛行機が怖くて乗れなかったそうだ。
大宇宙をハイパー航行する無重力宇宙船のお話を書いてるのに、本人は飛行機もダメだったとはお気の毒な。。。


などなど・・・

ここまでお付き合い、ありがとうございました♪
「フェチはなんでもかんでもタヒチに見えてしまうんだろー」と言ってしまってはそれまでですが、なんだかクリエーターの皆さんもけっこうタヒチっぽいものが好きなんじゃないかって気がするんですよ。
お付き合いくださった皆さんは、これはもう絶対『タヒチフェチ』♪
posted by とんべり at 00:49| 千葉 | Comment(2) | TrackBack(0) | 南の島 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月01日

七人の侍とタヒチとのある関係

e0042361_2312111.jpg今度はクロサワ映画の中にタヒチを発見!!
さて『七人の侍』だが・・・

先日、BSで鬼のような『黒澤明映画特集』を放送していたのはご存知だろうか?
映画好きのダンナはもちろんのこと、とんべりも一緒に鬼のように鑑賞した。
かなり疲れたが、この機会を逃すと観ないで終わる作品もあるのじゃないかと思ったのである。
まあね、ぎっくり腰でろくに動けなかったので、本を読むかテレビを見るぐらいしか楽しみがなかった・・・というのも理由のひとつだったが(笑)

力作名作ぞろいの中、やはり一番人気は『七人の侍』だろう。
とんべりも大好きな作品だ。
アクション良し!演技良し!脚本良し!カメラ良し!キャラも立っていて見所はたくさんあるのだが、今回見ていて非常に気になったのが、イケメンサムライ王子と恋仲になる村娘のしのちゃんだ。
彼女、日本娘というより妙にタヒチアン・ヴァヒネっぽいのである。
彼女の腰巻姿は、和服というよりパレオ。
匂うような長い洗い髪に、濃ゆい顔立ち、ちょっと太目の腕や足。
さらに、しのちゃんが王子と結ばれる決戦前夜のシーンでは、夜空に燃え上がる松明、かやぶきの差し掛け小屋など、南の島感がたっぷり♪
しかも、しのちゃんが強烈なアタッカーで、誘惑の仕方がかなり強引。
ぜんぜん三歩下がってない。上からのしかかってる感じだ。
王子、たじたじである。たじたじしながら、やることはやっている(爆)
anapanapaさんのサイトで読んだ、タヒチ民話の『押しかけ女房』の話を思い出してしまった。

日本でもタヒチでも、女は強くてしたたか。
選ばれた男は、困惑しながらも幸せに尻の下に敷かれるんだろうね♪


*お写真はブログ「夜ごとの美女」nightlyさんからお借りしました。
ありがとうございました♪
nightlyさんのブログでは、津島恵子さん(=しのちゃん)のタヒチチックな媚態を連続写真で堪能できます。
『七人の侍』を見たことのない方、ぜひ、チェックしてみてください♪
posted by とんべり at 19:49| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 南の島 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月27日

三国志とタヒチとのある関係

IMGP0580.jpgひどいタイトルだなあ・・・(汗)
でも、フェチはどこにでもタヒチの面影を見てしまうのである。
今回は、そういうおバカなお話。

ぎっくり腰で医療難民になっていた時。
病院では鬼のように待たされるし、家では横になっているしかなく、とにかく本でも読むかと『三国志』をひっぱりだしてきた。
一度は読んだのだが、赤壁の戦いが映画化されたのでもう一度読んでみる気になったのである。
(ちなみにダンナは『レッドクリフ』を観にいったが、「金返せ!」と言ってました)

とんべりのお気に入り登場人物は、燕人張飛と曹操。
張飛は猪突猛進型のおばかキャラなのだが、長板橋で魏軍100万の前にたった一騎で立ちふさがるシーンが超カッコイイのである!
いかにも白髪三千丈的なこのくだりは、テンポは良し、ストーリーは盛り上がり、『三国志』の中でも白眉のものだろう。
(レッドクリフ最初のシーンですが、張飛は割愛されてました〜)
曹操は、音に聞こえた人材フェチが可愛い。
いい女を見ると素通りできない豪傑は古来よく聞くが、いい男を見ると素通りできない英雄というのは面白い!
中でも、関羽へのひたむきなラブは痛々しいほどで、すげなくされればされるほど燃えてしまうところは、男と女の色恋と大差ない。
『レッドクリフ』では、曹操は喬姉妹にお熱らしいが、女に現を抜かしてるエロオヤジの曹操なんて、つまんないのである。
男に惚れてこそ曹操!(爆)

さて、今回読み返してみて、この『三国志』の中にタヒチフェチが素通りしてはいけない部分があることに気がついた。
それは第7巻。
諸葛孔明が南蛮を征伐しに行くくだりである。

孔明が遠征しに行ったのは、現在のベトナム辺りだと思われる。
行ったことはないが、ベトナムと言えばフォーとアオザイと微笑の国と言うイメージ。
しかし、『三国志』に描かれるこの地は、ベトナムと言うより妙にタヒチっぽい感じがするのである。

たとえば、南蛮の大将が乗る船が「くりぬき舟」
って、カヌーのことだよね?
そして、蛮族の兵士のコスチュームが、
「・・・足はみな裸足だが獣骨の足環をはめ、半身の赤銅のような皮膚を剥き出しているが、腕くびに魚眼や貝殻の腕輪をなし、紅毛碧眼の頭には、白孔雀や極楽鳥の羽根を飾って、怪美なこと、目を疑わすほどだった。」(*)
ほほー。

さらに、南蛮娘が踊るシーンがあって、
「『ただ今から美人連の踊りをご覧に入れるが、垂涎のあまり気絶しないように』
万雷のような拍手、また拍手だ。楊鋒は口笛を吹いて、彼方をさしまねいた。前もって、余興の効果を考えておいたものだろう。声に応じて一列の美人が身振りそろえて酒宴の中へ歩いてきた。
蛮娘の皮膚、みな鳶色して黒檀のように光っている。髪をさばき、花を挿し、腰には鳥の羽根や動物の牙を飾っていた。そして短い蛮刀をつり、ずらりと輪になったり、輪を崩したり、尻を振って跳ね踊るのだった。
やんや、やんや、満座も共に浮かれ出しそうな騒ぎである。そのうちに、蛮娘連は手をつないで、踊りの輪の中へ、猛獲、猛優を囲み入れ、蛮歌を唄い出したと思うと・・・」(*)
ふんむ〜〜、このくだりを読んで先日のGBTの舞台をまざまざと思い出してしまったぞ!

もしかして、大昔はベトナムもタヒチぽかったとか?
いやいや、ドクター・シノトーがいろいろ研究しているけれど、ポリネシア人の大元はインドネシア辺りと言われていて、さすがにベトナムは遠すぎる。
でも気になるので、ベトナムの伝統的な踊りと言うものをちょっと調べてみた。
すると、音楽も踊りもコスチュームもかなり中国よりな感じである。ちっとも露出してないし、お尻も振りません。あや?
苦し紛れに、世界史が得意なダンナに「昔、ベトナムはタヒチだったんだろうか?」というおバカな質問をしてみたのだが、「『三国志』はファンタジーであって史実ではありません。真に受けないように」とあっさりいなされてしまった・・・
きっと吉川英治はタヒチアンダンスを観たことがあって、南蛮=タヒチと思い込んで勝手に創作したんじゃないだろうか?
そう想像をふくらますとんべりである。


*吉川英治著 『三国志』(講談社)より抜粋しました
posted by とんべり at 16:23| 千葉 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 南の島 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月07日

WE LOVE GBT!A 〜GBTワークショップその3〜

IMGP0578.jpg姐さんは、とんべりよりずっとヤングなのだが、男前な雰囲気なのであえて「姐さん」と呼んでしまうことにする。

以前もワークショップで見かけたことがあるので、とんべりと一緒でこのワークが気に入っているのじゃないかと思った。
その姐さんが、「あのもしかして・・・とんべりさん?」

ひぇ〜〜〜〜っっ!バ、バレてる。。。(滝汗)
いやまあ、これだけ連続して出席してると、いくらとんべりのブログがプチといえども、いつか面が割れるんじゃないかと覚悟はしていた。
しかし、いざとなるとしどろもどろで、鯉みたいに口をパクパクさせてたら、
「ブログ読んでますよーメジロがかわいいんですけどー」
と言ってくださった。
きゃ〜〜〜〜っっ♪
とにかくとんべりはずっとひとりで参加していて、ちょっと寂しい思いをしていたので、声をかけてもらったのがものすごく嬉しかった。
で、短い時間ながらタトゥーのこととか(姐さんはタトゥーを入れているのだ。うらやましい♪)、ダンスのこととか、お話しできてとんべりのテンションは一気に上がってしまった(爆)
するとまたひとり、柔らかな風のようなヴァヒネが近寄ってきて「あの、とんべりさん?」と声をかけてくださった。
「お加減だいじょうぶですか?腰はどうですか?」と優しいお言葉に、とんべり感激!
まさか、会ったことない人がひそかにとんべりを思いやってくださっていたとは・・・
ブログでは書きたい放題、とんべりの小さな人間性はさらしてるは、恥はさらしてるは、おバカ丸出しなんですけど。
なのに、いつの間にかタヒチ好きな人とこうやってつながってたんだなあ・・・と感無量。
先日、アコさんが発起人のオフ会に体調不良で出そこなって相当へこんでいたので、余計に嬉しかった♪
短い休憩時間のこととて長話もできなかったけれど、ここでもダンスのことなど、ちょこっとお話しすることができた。
うかがってみると、彼女は以前タヒチアンを習っていたが今はやめてしまったそうだ。
「だからね、よけいに応援してるんですよ」と言っていただいて、とんべり、さらにヒートアーップ♪

今日は、ロレンゾ氏の選曲といい(笑)、すてきな人との出会いといい、なんだかいいこと尽くめで怖いくらいである。
悪いことの後には良いことがやってくるんもんだね。
とんべりにもようやく春がきた!

さて、久々のマジ踊りにかなり消耗したとんべりであるが、休憩時間に脳内ガソリンを満タンにして気分一新!
恐怖の(速)に取り掛かる気力が湧いてきた。
さっそくもらったワードを読んでみると、タヒチで唯一女王が治めるフアヒネ島の賛歌であり、吹き渡る風について繰り返し語られている。
おお、「風」の踊りだー♪
この"Fuahine"は公演DVDに入っていたので、ちょっと事前学習していったのだが、やっぱりワークの振り付けはプロ用とはだいぶ違いますな(笑)
前回の(速)は、体調不良と曲の速さでかなりギブな状態だったが、今回は曲もそんな速くないので、踊りながらちらちら周りを見回してみる余裕があった。
すると、おお、上手な人がいっぱいだー♪
そういえば、姐さんの先生もいらっしゃっているそうで、姐さんも上手だけれど、その先生だからなおさらすごいわけで。
会場の後ろの方に行ってしまうとロレンゾ氏が見えないのだが、そういう時は周りを見ると上手な人がいるので、すかさず踊りをガン見してずずず〜〜〜っと吸収。
これってけっこうお得感があります。
やっぱり上達する早道は、上手な人の踊りを間近で見るのが一番なんじゃないかと思った。
見たからってすぐにどうこうなるってもんじゃないけれど、美しいイメージを脳内に蓄え育てることは大事でしょう。
とんべり、カルチャーのフラ発表会で、相当不毛な時間を過ごしてますから、心からそう思います。。。(滝涙)

今回のワークは、(遅)も(速)もすごく充実していて、めちゃくちゃ楽しかった!
覚えるので精一杯と言うこともなく、ロレンゾ氏の特徴であるスピードに乗ったステップの片鱗を体で感じつつ踊りを楽しめた至福のひと時だった。
えー、もちろん逆回転とかしちゃったりしましたが・・・あははは♪
そして、姐さんとヴァヒネ・マタイ(タヒチ語あってる?)さんとの心ふくらむ出会いのひと時・・・
収穫多いワークだった。人生、何があるかわからない。
参加して大正解〜〜!!

さらにナイスなおまけが♪
前回の模範DVDは、なんとなくロレンゾ氏も気持ちが入ってなくっぽくてイマイチだったので、次からは様子を見てから買うことにしていた。
(遅)の撮影が始まると、なぜかインストゥルメンタルだけ流れるなかロレンゾ氏が踊るというマヌケなシーンが展開。
さっきまで歌があったのにどういうことですかーと思ったら、なんとなんとCDの伴奏にあわせてテイキさんが一生懸命歌ってたらしいのだ。
いじらしーー!
とんべり、ぜんぜん気づいていなかった・・・
大爆笑の中、今度はテイキさんの美声をバックにロレンゾ氏も気持ちの入った踊りを披露。
これはもう買いでしょう♪
テイキさんの生歌付きDVD。レアでっせーー
(速)の方も、流し目濃厚に、ロレンゾ氏の踊りは切れまくり、これまたやっぱり購入決定。
Tシャツとかパレオは買わなかったけど、今回も社長にむしりとられましたな(爆)

さてと・・・また次回も社長にむしられに行こうかなっと♪

*カメラを忘れてワークの写真がありません。
この写真は、anapanapaさんのショップで買った、タパ&黒真珠のティアレのピックです。
ワークで挿そうと思ってたんだけど、落として踏んだり無くしたりしたら立ち直れないので、やめておきました(笑)
posted by とんべり at 12:35| 千葉 曇り| Comment(5) | TrackBack(0) | フラ&タヒチアンダンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする